047-#47a転落のステップ(Falling Steps) ……前編
阿部譲二作
見合い結婚して4年目の夫婦だが、家庭内では暴君の夫に悩まされる妻。ある日突然、夫が不治の病である筋無力症に掛かる。資産家だったため生活には不自由ないが、この機会に妻は夫を征服し思い切り卑しめて奴隷に落とす計画を立て、実行に移す。汚れた股間への舌奉仕を強制し残飯を食べさせ、目の前で夫の部下だった女子社員達に嬲り物にさせる。 |
私は、二十八歳の主婦、見合結婚して四年になります。
夫は、大手の建設会社に勤めるサラリーマンで、普段、外面は良
いのですが、わがまゝに育ったせいか、家の中では手の着けられぬ
暴君です。
子供が出来ない内に、いっそ分れようと考えたことも再三ありま
したが、夫の家が資産家だったお蔭で、現在、広い庭付の持家に住
んでおり、居心地が良いまゝにズルズルと日を過してをりました。
ところが、半年程前、夫が原因不明の病に掛かり、入退院を繰返
す様になったのです。
症状は、筋無力症と言って、筋肉の力が弱まり手足の関節が痺れ
る奇病で、ひどい時は歩行にも不自由する有様でした。
勿論、会社勤めもまゝならず、病気欠勤を続けていますが、幸い
二年前夫の両親から相続した不動産が値上りし、その一部を処分し
たところ、所得税を引かれた残りでも、あと数年は十分遊んで暮せ
るだけの金が手に入りました。
治療費の殆どは医療保険で賄われるので、夫の給料で生活してい
た頃よりも、却って贅沢出来るぐらいです。
しかも、不動産の大部分は手付かずで、私としては、経済面では
将来の不安は全くありません。
ただ、夫は病気と言っても別に熱がある訳でなし、四六時中、家
でゴロゴロしているわけですから、意外と手がかゝります。
三度の食事はもとより、手洗いへの往復まで私の手を借りる始末
ですが、全く身動きが出来ないかと言うとそうでもなく、私が買物
に行っている間など、ひとりで四つ這いになってトイレへ行きます
し、食事も、皿に持った料理に顔を押し付ける様にして何とか口に
入れます。
問題はセックスの処理で、夫の性欲は、病気で衰えるどころか、
却って昂進するらしいのです。
もともと私の夫に対する愛情は、世間並より低かったのですが、
今度の夫の病気で、ホトホト嫌気がさしてしまいました。
しかし、分れるには、夫の資産は余りに魅力がありすぎます。
夫の財産を自分のものにし、しかも、夫の看病というわずらわし
さから逃れる方法は無いのか?……長い間、考え抜いた末、私は遂
にその答を見付けたのです。
私は、十分時間を掛けて、夫が自分の思いのまゝになる様、教育
することにしました。……と言うと平凡ですが、実は、じわじわと
夫を訓練して、彼を私の夫の座から奴隷の地位へ転落させようと言
う計画でした。
一人の男を征服し、思いっ切り卑しめ辱めて、みじめな奴隷に、
それも妻である私という女の奴隷に落す。……そのアイディアに憑
かれた私は、夫に強制する様々な奴隷としての奉仕に思いを派せ、
夜も眠れない程興奮しました。
一週間前、夫が退院した時の担当の医師に、私は昨日呼ばれて、
決定的な宣告を受けたんです。
「奥さん。……これは、奥さんだけの胸に収めておいて欲しいんで
すがね、……御主人の病状は、当分良くなる見込が無いんですよ。
勿論、これ以上悪化する危険性も無い。だから、自宅で気長に様子
を見て下さい。……筋無力症は難病に指定されていますから、医療
保険は出ますが、これと言って効果的な治療法が無いんです。お気
の毒ですが……」
これで私は、漸くふんぎりが付き、その計画を実行に移すことに
しました。
先ず、退院以来、毎晩の様にセックスをねだる夫にキッパリと宣
言しました。
「あなた。……あなたの病気は現代の医学では解明されてない難病
なのよ。私があなたとセックスして、その体液から病気が感染した
らどうするの? それに、子供が出来た場合はもっと問題よ。……
だからね、あなたとのセックスは、当分お断わり。我慢出来なくな
ったら、自分で手でやることね。……それからもうひとつ、私も女
としての欲望があるわ。他の男と浮気されたくなかったら、あなた
の舌で私を楽しませて頂戴。……フフフッ、私、昔からクリトリス
派なの。しっかり舐めてね!」
予想だにしなかった私の言葉に、茫然となった夫の顔を、私は未
だにはっきり覚えています。……そうです、これが夫の転落の最初
のステップだったのです。
クニリングスを経験したことの無かった夫にとって、私の股間に
舌を這わせることには可成の抵抗があったようです。
仰向けに寝た私の足元からオズオズと這い寄る夫の髪を鷲掴みに
して、私は彼の顔を太股で挟み込みました。
その時です。……夫が微れ声で叫んだのは。
「ふ、ふろに入って来てくれ。……ひ、ひどいぜ。こ、こんな汚れ
たところを舐めさせるなんて!」
恐らく、夫の鼻は、私の股間の異臭でひん曲る程の刺激を受けた
のでしょう。でも、それは私がわざと計ってやったことでした。
風邪気味だったこともあって、三日前から風呂を控え、しかも、
トイレの後も、紙をそーっと当てる程度にしたのです。
それに、生理が近く、澱物が増えて来た時でもありました。
汚れ放題に汚れた私の股間に、生まれて始めてクニリングスをさ
せられる夫が、仰天したのも無理ありません。
一瞬、夫に対する哀れみの気持が私の心を掠めましたが、虫を踏
み潰す時に似た残酷な気分が、私の背筋にゾクッと、一種の快感を
走らせたのです。
私は、黙って夫の顔をそのまゝ、股間の柔肉に押し付けます。
ウウッと呻いた夫は、そのまゝ肉の猿轡に声を封じられました。
しかし、想像した通り、夫は唇を固く結んで精一杯の抵抗を試み
ようとしています。
私は、夫の首を股に挟んだまゝ反転して上になると、身体を起し
て男の顔の上へ直接跨がりました。
ムムーッと押し殺された悲鳴が、私の尻の下にこもって響き、夫
は手足をバタバタさせてもがきました。
でも、筋力のすっかり弱った夫は、どうもがいても磐石の重みで
自分の顔を敷く妻の尻から逃れることは出来ません。
私は、女の身で初めて男の顔を尻に敷く優越感と、夫を思いのま
まに征服した満足感に満たされます。
そして、自分の優位性を確認するかの様に、夫の顔の上で腰を振
り、尻を前後に揺すってみました。
男の鼻と唇を股肉で探し当て、クリトリスを鼻の頭に擦り付けて
みたり、唇を汚れたアヌスでにじってやります。
夫が私のクレバスの隙間から辛うじて呼吸をする度に、泣声に似
た無念の叫びが、まるで笛を吹く様に切れぎれに洩れて来ました。
「さあ、舐めて頂戴。……舐めないと、もっと苦しい目に会わせる
わよ!……ホーラ、こうすれば息が出来ないでしょう?……どお?
苦しい?……だったら舐めて。ホラ、早く!」
やがて、夫の屈服の印しである舌の動きを股間に感じ、私は思わ
ずニンマリとしました。
尻を少し浮かし気味にして、舌の動く範囲を広げてやります。
「初めに、汚れを舌で奇麗に舐め取るのよ。……そうそう、その調
子。……どおお、おいしい? ウフフフ……」
股間にベッタリ貼り付いた恥垢が、夫の舌で吸い取られその口の
中へ落ちて行きます。
きっと、死ぬ程口惜しいのでしょう。……少し浮かした尻の下か
ら、今度はハッキリと夫の啜り泣きが聞こえて来ました。
「ホラ、今度はこゝよ。……舌の先を尖らして中の方まで清めて頂
戴。……そうそう。……判る? あなたは今、私のアヌスの中を舐
めてるのよ。……男として最低のことをさせられてる自分が恥ずか
しくない?」
私のいたぶりに、夫の啜り泣きがひときわ高まりました。
「いゝわ。……じゃあ、今度は、あなたの舌で私を楽しませてね。
……でも、勝手に休んじゃだめよ。私が許すまで舐め続けるのよ」
私は、腰をずらすとクリトリスの部分を彼の唇に当てがい、ゆっ
くりとグラインドして夫の舌の動きを楽しみました。
可成りの時間が経って、私が達した後、その余韻を十分味わって
から腰を上げます。
私の股の間から現われた夫の顔は、みじめにも、ネバネバした私
のおつゆでベットリと覆われていました。
思わずプーッと噴き出す私の笑い声。途端に、彼の顔がクシャッ
と屈辱に歪みます。
傍のタオルで夫の顔をざっと拭った私は、邪険にその顔を足蹴に
しました。
「さあ、第二ラウンドよ。……今度はお前はワンワンスタイルよ」
何時の間にか、私は、夫をお前よばわりしていたのです。
仰向けに寝た私の股間に四つ這いで顔を突っ込む夫の姿は、浅間
しくもみじめで、私の新たな軽蔑の念を誘います。
夫の髪を掴んで顔を股間に引き寄せ、太股で両耳を挟んだ上、そ
の背中を踵で蹴り、舌奉仕開始を報せました。……丁度、馬に乗っ
た騎手が、踵で馬の腹を蹴って、スタートを告げる様に。
こうして、夫にとって最初の凌辱の夜が過ぎたのでした。
翌朝、洗面の後、夫と顔を会わせた私は、床にペタンと座った彼
の目の前で誇らかに豊かな尻を揺すって見せました。
「どおお? 昨夜のこと覚えてる?……あなた、私のこゝまで舐め
たのよ」
私は、わざと腰をひねってスラックスの尻割れを指差しながら、
ニッと笑い掛けます。
彼の顔がみるみる紅潮し、私の蔑みの視線を受けかねて無念そう
に俯きました。
私は、この機を捉えて、すかさず彼に対して転落の第二ステップ
を発動したのでした。
「いゝこと。……あなた、今日から無理して食卓に着かなくてもい
いわ。そのまゝ床で這いつくばって食べるのよ。……それも、私の
食べた残りをね」
彼の肩がブルブル震え、唇が何か物言いたげにワナワナと痙攣し
ます。
「何? 何か文句あるの?……ある筈無いわね。昨夜のこと考えた
らね。……何さ、ペロペロ私のお尻の穴まで舐めたくせに!」
勝誇った私の高飛車な言葉に、夫はガックリと肩を落しました。
やっぱり、昨夜の屈辱が余程身にこたえたのでしょう。最早、私
と対等の口がきけなくなった自分を意識したと見えます。
それだけに無念さもひとしおだったと見え、頬を涙の筋がツーと
走りました。
成功、……大成功です。
これ程、やすやすと夫が私の軍門に下るとは、思ってもみません
でした。
私は、夫を足元の床に侍らして、悠々と朝食を済ませます。
そして、食残しの皿を夫の目の前の床に置くと、身を屈めてその
上にペッと唾を吐き掛けました。
恨めしげに私を見上げる夫の目には最早力がありません。
グッと睨むと、弱々しく視線を伏せて私の唾に塗れた残飯の上に
顔を寄せました。
追い打ちを掛ける様に、私の足がその頭を踏み付けます。
ウッウッと嗚咽を洩らしながら残飯に口を付ける夫。
「お似合いね。……まるで犬の様よ。ウフフッ。……これからは、
三度の食事はこうして食べるのよ。いゝわね」
私が決め付ける様に念を押すと、両足を彼の頭の上へ置き、自分
が足台として使われていることを意識させました。
こうして、彼の転落のステップは着実に進行して行ったのです。
殆ど毎晩の様に私は彼の舌を求め、決して彼の反抗を許しません
でしたし、三度の食事も私の残飯以外は与えませんでした。
一ケ月が過ぎる頃には、私と夫との間には、ハッキリと越え難い
距離が出来、女主人と奴隷の関係が確立して来ました。
頃は良しと、私は次のステップに進むこととしたのです。
そして、私は夫を奴隷にしてから二度目の生理を迎えました。
前回は、流石にその間は舌奉仕も休んだのですが、今度は事情が
違います。つまり、夫の転落のステップのひとつとして、私の生理
の処理があったのです。
勿論、夫の舌と唇をナプキン代りに使うことは言うまでもありま
せん。しかも、私は、今回はタンポンを一切使わず、夫の口の中に
経血をすべて排泄することにしたのでした。
日中は朝から晩まで私の尻に顔を敷かれ、夜は股間に顔を挟まれ
たまゝ寝る夫の姿は流石に哀れをとどめました。
初日は特に量が多く、時折、私の尻の下でゴクリと咽喉を鳴らし
て汚物を飲み下す音がします。
夫の顔がそこにあることさえ忘れてテレビドラマに熱中していた
私は、自分が強制したことゝは言え、その都度、おぞましさと浅間
しさに駈られ、夫に対する軽蔑の念を新たにするのでした。
「そんなきたないもの、よく口に出来るわね。……一体どんな味が
するの? 言って御覧!」
私が問い詰めると、夫は涙ながらに、
「少し辛くて苦味が……それに……とっても生臭くって……」
と答えるのです。
こうして、月に一度のこととは言え、女の生理の汚液に塗れる儀
式が、夫の転落のステップのひとつとして定着したのでした。
ところで私の今回の計画では、精神的な転落が重要な部分を占め
ています。つまり、汚辱の行為自体が、人間の五官、即ち視、聴、
嗅、味、触覚に刺激を与え、それが心の転落に繋がるのです。
私は、学校で心理学の講義を興味を持って聞いたことがあります
が、人間の心に与えられる転落感と言う傷≠ヘ、これまでの人格
を破壊し、無力で卑屈な態度となって外に現われるのです。
私が夫のために用意した次のステップは、彼の心を曝しもの
にすることでした。……判り易く言えば、生恥をかかせるのです。
私は、彼が克明につけていたビジネス・ダイアリーを読んで、彼
の部下だったOL達の内で、彼が文字通り、くそみそに貶している
女を三人選びました。
きっと夫は、この三人にはきびしく当ったでしょうし、彼女等も
逆に、夫のことを恨んでいるに違いなかったからです。
私が彼女等を電話で呼び出し、喫茶店で話してみて、私の想像が
やはり間違ってなかったことを知りました。
最初は、元上司の妻と言うことで警戒していたOL達も、私が夫
の現状を写真を見せながら説明すると、好奇の目を輝やかせながら
話に乗って来たのです。
それは、或る週末の土曜日のことでした。
私の朝食の残りを、足元で啜る様に食べている夫に、私は、もう
じき会社から見舞客が来ること、そして、その客は夫の部下だった
三人のOLであることを告げました。
夫にとって、私の意図は知る由もありませんが、私を見上げる顔
がサッと曇ったところを見ると、三人の名前からピンと悪い予感を
受けたのかもしれません。
暫くして、チャイムの音と共に、三人のOL達がケーキの箱を手
に現われました。
三人共、仲々の器量良しで、しかも、私に似たボリューム豊かな
グラマー揃いです。でも、あまり知性と言ったものが感じられない
あたりが、夫の不満を買っていたのかもしれません。
彼女等を応接間に招じ入れておいて、私は、寝室に居る夫の許へ
行き、客のところへ挨拶に行く様に告げました。
てっきり寝室まで見舞客を連れて来てくれると思い込んでいたの
でしょう。驚愕する夫の顔は、まさに見物でした。
しぶる夫をベッドから引きずり下ろし、髪を鷲掴みにして、応接
間まで行く様に強制します。
「た、たのむから許してくれ。……お、お願いだ」
床に額を擦り付けて頼む夫の頭を、足蹴にしてやると、漸く諦ら
めて、廊下を四つ這いで歩き始めました。筋力が弱まり、関節に力
が入らない夫にとって、それが精一杯だったのです。
「まるで犬そっくりよ。……お客さまに、そのみじめな姿を見て貰
うといゝわ。フフフ」
私の嘲笑に送られて、這いながら応接間に入る夫。……それを見
て、途端にプーッと噴き出すOL達。
「アラー、主任さん。……本当だったのね。奥さんに、犬みたいに
して飼われてるって……クックックッ」
「ウフッ。ミジメねぇ、その格好。……それじゃ、奥さんのおシモ
奴隷にされているって言うのも、きっと本当ね」
「ネ、ネエ、立って歩けないぐらいだから、子供並の力も無いのか
しら。……ねえ、主任さん。今日は私達でウンと可愛がって上げる
わよ。……お世話になったお返しにね。フッフッフッ」
口々に話し掛ける女達の前で、夫は、怯えの色を目に浮かべて、
慌てゝ部屋から逃げ出そうとしました。
でも、三人の内のひとりが、素早くドアに立ちはだかります。
それからの夫は、見るも無残でした。
抵抗出来ない身体と看てとった三人の女達に、ネチネチと文字通
り嬲り物にされました。
それは、傍で見ている私ですら哀れを催す程だったのです。
「ホラ、主任さん。……いゝ匂いを嗅がせて上げるわ。……私のこ
と、何時も頭がカラッポだって言ってたでしょう。……主任さんの
頭もこの匂いでカラッポになるわよ、きっと。フフフ」
ひとりが、スカートを捲くり上げ、パンティーに包まれた、いや
らしい程大きなヒップを夫の前に突き出します。その股間のあたり
が目に見えて褐色に汚れていました。
あとのふたりが、夫の両腕を抱え髪を掴んで、そのヒップに少し
宛、夫の顔を近寄せて行きます。
「ホラホラ、近くなったわよ。……ウフッ 匂って来たでしょう?
自分の部下の女に、お尻の匂いを嗅がされて口惜しい? それとも
恥ずかしい?」
無念さに歪んだ夫の顔が、ジリジリと女の尻割れに近付き、遂に
ピッタリと密着します。頭を押さえるもうひとりの女の手が、ぐっ
と鼻を尻割れに押し込むと同時に、尻がゆっくりとグラインドし、
臭気をたっぷり嗅がせるのでした。
ムムムーッとくぐもった夫の哀れな呻き声。
その時、そこでプスーッと異様な音がしました。
夫の身体がおこりにかゝった様に震え、押し殺された男の悲鳴が
尻の割れ目から洩れます。
それが、暫く間を置いて、二度、三度と繰り返されました。
爆笑に次ぐ爆笑。……そして湧き起る女達の歓声に、私も連られ
て笑い転げていました。
部下の女に、尻を顔に押し付けられ、ガスまで嗅がされる。……
それは、上司だった男にとって涙が出る程口惜しい辱めだったので
しょう。……しかも、それを他の女達や、妻にまで見られて嘲笑さ
れるのです。
たっぷり余香を嗅がされて、漸く女の尻から顔を離すことを許さ
れた夫の目は、涙で真っ赤になっていました。
「どおお? 主任さん、骨身にこたえた?……余り強烈で、暫く鼻
が役に立たなくなったんじゃなくって?……他の人達の匂いも後で
嗅がすけど、とりあえず、今度は舌を使って上げる。……どうした
のさ、キョトンとして。……何時も、奥さんに使われてるんでしょ
う? おシモ奴隷としてさ。クックックッ」
床に仰向けに押し倒された夫の顔に、女達が次々に跨がります。
パンティーを顔の上で脱ぐ時に、スカートの裾から、白桃の様な
尻割れが夫の鼻と口を塞ぐのが、かいま見えました。
「ホラ、主任さん。もっとしっかり舐めるのよ。……ソラ、生理が
近いから汚れてるわ。……ウフッ、口惜しい? 私の生理休暇を認
めてくれなかった罰よ。思い知った?」
三人の女が一応満足するのには、実に二時間余りの時間が掛かり
ました。三人とも若いに似ず、貪欲に何回もオーガスムスを追求し
たのです。
私が入れたコーヒーで一息いれる女達の足元で、仰向けのまゝ死
んだ様に横たわった夫の顔は、表情が判らない程ベッタリと粘液で
覆われていました。
「わたし、オトイレしたくなっちゃったぁ」
雌の香りをプンプンさせながら、ひとりが物憂げに呟きます。
「その廊下の奥の右手よ。ソラ、そっち」
私が差す手を押し留めながら、彼女はフラリと立ち上ってジーッ
と夫を見下ろしました。
「この男を使わしてくれない?……もっと思い知らせたいのよ」
何と言うことでしょうか。彼女は夫を、こともあろうに便器代り
に使おうと言うのです。私は思わず噴き出しました。
「プーッ、面白そうね。いゝわ。……ねえ、あなた。これからあな
たは、このひとのオシッコを飲まされるのよ。覚悟なさい!」
夫の動揺は非常なものでした。そして、突然、懸命に這って逃げ
様とするのです。……でも、それは明らかに無駄な努力でした。
追い付いた女が、足で亀の甲を返す様に彼の身体を仰向けに転が
すと、顔に跨がって局部をその口に押し付けます。
観念した夫の口中に汚水が注がれるさまが、その無念そうな表情
と共に、スローモーションの様に私の脳裏に映りました。
「これ、会社のみんなに見せてやりたいわ。……ねえ、主任さん。
来月の課のパーティーの時に連れ出して余興に嬲って上げようか?
……でも、それまでにウンと練習しなくっちゃね。……そうだ、こ
れから毎週来て上げる。……ネ、奥さん、いゝでしょう?」
私が笑いながら頷くと、彼女は心地良げに高笑いしました。
代って次の女が、そして残りの女も、引き続いて夫の口を小水で
穢します。
咽び泣きながら、女達に蹂躙される夫を見ている内に、私は夫に
対する軽蔑の念で一杯になりました。
この男には、これから水の代りに私の小水を与えればいゝわ
私は、こころの中でそう決めたのでした。
(続く)
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1991年4月スピリッツ4,5月号
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2011/01/06