#12学園のいじめ顛末記(恥辱のクラス会)
阿部譲二
新婚の夫婦の家に、夫の高校時代の同窓会の案内状が来る。高校の時に女生徒達のスケ番グループと対立し、彼女等の奴隷に落とされ「おけつ」とあだ名され、連日女達の尻の汚れを舐めさせられた悪夢がよみがえった。同窓会には欠席したものの、妻にバラすと脅迫されて二次会に呼び出された男は、昔通り女達に嬲られ彼女等の股間を舐めさせられる |
「坂本さん、書留めですよ」
郵便配達のやや間延びした声が、ここ東京下町の、とある団地の一角で響いた。
午前八時を少し回った土曜の朝である。
平日なら、この時刻は出勤のサラリ―マンで活気を帯びる頃だが、週休二日制が普及し
た今では、勤め人が殆どのこのあたりは、未だ静寂に包まれていた。
それに郵便局に隣接したこの団地は、朝一番の配達区域になっている。
「おい、友江、出ろよ」
坂本誠一は、隣りに寝ている妻に声を掛けた。思わず欠伸が口を突いて出る。
「ううん、あなた出て。お願いよ」
女は枕に半分顔を埋めて、つぶやく様に答えた。
「しょうがないな。・・・・・あーあ」
何度目かのベルにせきたてられる様に、もうひとつ大きな欠伸をして、誠一は暖かいベ
ッドを降り立った。
新婚三月目の未だ甘いム―ドの夫婦である。妻に頼まれると、断り切れない優しさが夫の
弱味でもあった。
ガウンをひっかけたまま、書留めを受け取ると、寝室にとって返す。その足が、ねぼけ
まなこに写った差出し人の名を見て、ハタと止まった。
〔橋本政子〕とある。
今時珍らしい達筆の筆書きであった。
S高校同窓会幹事と添書きがある。
誠一はフ―ッと大きく吐息を洩らした。
胸が早鐘を突く様に高鳴っている。
高校で同級だった、あの橋本政子のキゾチックな美貌が目に浮かぶ。
それにも増して、そのグラマラスな肢体、そして、その圧倒する様なボリュ―ム感に溢
れたヒップ・・・・・・誠一を完ぷなきまで征服し、汚辱の底に叩き込んだ、あのヒップ
が、一種の威圧感と共に脳裏をよぎった。
背筋がゾクッとし、同時に、あの屈辱に満ちた高校生活の記憶が、シ―ンが走馬灯の様に
次々と瞼にちらついた。
あれから十年も経ったであろうか。
想い出すまいと、記憶の扉を固く閉ざしていたものの、心の奥深く刻まれたあの高校での
三年間は、やはり振り返って見れば、まるで昨日の事の様に鮮やかによみがえって来た。
幼い頃両親を無くした誠一は、田舎の父方の祖父母の手で育てられた。その土地の所謂
"小農"と呼ばれる零細農家で生活は楽ではなかったが、父の弟にあたる叔父の代になっ
てからは漸く息がつける様になっていた。
世話好きで弁の立つ叔父は、農協の監査役として、この村では結構良い顔だったし、町
の中学に通う誠一も生来の勉強好きで成績も良く、ともすれば、村の子が下に見られ勝ち
な気風の中で、比較的胸を張っていられる毎日だった。
しかし、中三になると、高校進学を希望する誠一に、当然の事ながら、ひとりでも働き
手の欲しい叔父の反対が待ち構えていた。
ひともんちゃくの末、結局、祖父の口添えで、薬問屋をしている東京の母方の親戚が、
彼の身柄を引き受けてくれることになり、S高校に進学したのである。
いわば義理にからまれて、止むをえず誠一を引き取ってくれたものの、明らかに彼はそ
こでは只の厄介者にほかならない。
離れの一室を与えられはしたが、食事は店の従業員と一諸で、主人夫婦と顔を会わせる事
もめったになく、全く放任された状態と言って差支えなかった。
S高校の入学式の日、誠一は殆どの生徒達が、お互いに顔馴染みなのに気が付いた。
近くの中学の卒業生が、殆どそのまま進学して来ていたのである。
クラス分けも 選択科目の組合せで幾つかのコ―スが決められていて、登録したコ―ス
のグル―プがそのまま同じクラスに編入される仕組だった。
従って、授業の度に教室を変る事も無く、クラスのメンバ―も固定していて、まとまり
が良い反面、これまで小、中学校を通じて馴染んだシステムの延長ともとれ、新鮮味に欠
ける。しかもクラスメ―トが、殆ど顔馴染みと云うのでは、中学でのクラスの雰囲気がそ
のまま持ち込まれたのも致し方なかった。
誠一にとってみれば、クラスでは、まるで新参の転校生の扱いである。
当然、面白くないので、ことごとに挑戦的になる。クラスメ―トとの衝突も起った。
クラス内の新参者は、外に、同じ都内から移って来た女性徒二名が居たが、男では彼ひ
とりである。
しかも、彼にとって不運だったのは、ここでは中学でのいじめが、そのまま持ちこまれ
ていた事、それにたまたま、男女共、札付きの不良グル―プが、このクラスに集まってい
た事だった。
新学期が初まって一ケ月も経たぬ間に、誠一はクラス全員の除け者扱い、所謂シカトさ
れていた。それがより積極的ないじめに進行するのに、そう時間はかからなかった。
しかし、きっかけは意外な方面からだった。 五月の柔らかい陽の光が、グラウンド一面
に降りそそいでいた昼休みのことである。
食事を終えた生徒達は、殆どが教室の外へ飛び出して行った。
午後の授業で、レポ―トの発表を割り当てられていた誠一は、残って原稿を熱心に読み
返していた。
その時である。
教室の後ろの隅で、激しく言いつのる女達の声が、ひときわ高くなった。
振り向くと、新参者の二人、嘉納道子と新藤栄子が、七、八名の不良グル―プの女性徒
達に囲まれている。
ひと際目立つのが、スケバン格の橋本政子だった。エキゾチックな美貌が、ほんのり紅
潮し、黒目勝の大きな瞳が燃える様に輝いている。
その内、バタンと音がして、二人が床に押し倒された。取囲んだ女達の足蹴を受けて、
道子と栄子の悲鳴が彼の耳を打った。
駈け寄った誠一は、輪の中に割り込んで、橋本政子と向かい合った。
「何をするんだ、君達は! 大勢で暴力を揮うなんて卑怯だぞ」
「坂本さん、ほっといてよ! 私達のは男の喧嘩と違うのよ。・・・・・生意気なこいつ
等に、焼を入れてるんだから」
政子は誠一の腕を掴むと、ぐいと横へ押遣り、床に倒れている道子と栄子の腹に蹴りを
入れる。足元で、又派手な悲鳴が起った。
むっとした誠一は、どん、と政子を突き飛ばした。よろよろと後へ下った政子は大きく
尻持をつく。セ―ラ―服のスカ―トが大きくめくれて、ピンクのパンテイ―がむき出しに
なった。
真っ赤になった彼女が立ち上って誠一にむしゃぶりつくと、同時に周りの女達がどっと
彼めがけて殺到して来た。
慌てて政子を振り払い、二、三人を殴り倒すと、キャ―ッと悲鳴が上る。
それでもかかって来る女性徒達を、足払いで投げ倒した。
やはり男の力である。真剣に成ると体力の差は否めなかった。
這う様に起き上った嘉納道子と新藤栄子を背に、女達をにらみ付ける誠一の剣幕に、流
石の札付きの不良グル―プもたじろいだ。
髪を乱し、荒い息に胸を揺らしながら、誠一をにらみ返す政子の顔には、凄艶な美しさが
漂っていた。
午後の授業の始まる鐘が、やっと、にらみ合いに終止符を打った。
「おぼえてらっしゃい。この結末は、きっとつけて貰うわよ!」
別れ際に政子が投げた棄科白が、無気味な余韻を残した。
そして、その日の放課後、早速、その結末をつける羽目になってしまったのである。
キャンパスの外れにある倉庫に呼び出された誠一は、念の為、護身用に手頃な角棒をさ
げて、すでに人影もまばらなグラウンドを横切った。
日は未だ高く、花壇の色とりどりの草花の色彩が目に泌みる。
倉庫と云っても、ついこの間迄、その一部が宿直の夜警の事務所に使われていただけあ
って、小奇麗な外観である。
中は意外に広く、一角に申訳程度に段ボ―ル箱が積んであるだけで、がらんとしていた。
裏戸の鍵が外されていて、中に足を踏み入れた誠一は、橋本政子のグル―プの面々が、
彼を待ち構えているのを見て、サッと緊張に包まれた。先程より人数も増え、総勢十名に
なっている。
紺色のセ―ラ―服が、思い思いの姿勢で、刷ガラスをIめた窓を背に、一列に散開して
いた。
角棒を握りしめる手に思わず力が入る。
「来たわね。そこで止まるのよ」
政子の声である。
「右の方を見て御覧。・・・・・フフフ、驚いた?」
裏戸からは死角になっていて気が付かなかったが、右側は窓の無い白い壁が回りこんで
いて、奥の手洗い場に続いている。
その奥まった所に視線をやった誠一は、思わず、アッと声を立てた。
縄で縛られた、白い女の裸身がふたつ、天井から下ったロ―ブに吊るされている。
猿轡をIめられた苦しげな顔は、嘉納道子と新藤栄子にまぎれもなかった。
しかし、誠一にとって更にショックだったのは、その傍に、ニヤニヤ笑いながら、こち
らを見守っている三人の男が居た事である。 彼等は、同じクラスの札付の不良学生で、
これ迄も、事あるごとに誠一にからんで来た連中だった。
その如何にも喧嘩慣れした物腰を見て、誠一の方が正面衝突を避けていた相手である。
いわば、彼にとって最大の苦手と云って差支えなかった。
「オイ、坂本! 昼は、女共相手に大活躍だったそうじゃないか。今度は男は男同志でや
って見るか」
その中でも親分格の、重松良平がゆっくりと歩み寄ってきた。右手に白木の木刀をだら
りと垂らして持っている。
一年生としては異例のことだったが、既に彼の名は剣道部の副主将として、校内にひびい
ていた。
これと云って特技の無い誠一の歯が立つ相手ではない。しかし、女達の前で、無条件降
伏も出来なかった。
角棒を両手で持ち直すと、重松の出鼻を狙って、思いきり足を横に払った。
途端に、手がしびれて角棒を取り落す。
重松の木刀が、誠一の手首を的確に捉えていたのだった。
手首を抑えてうずくまった誠一の背に、待構えていた女共が襲いかかる。
彼は、ひとたまりもなく、彼女等に組敷かれ、全裸にされた挙句、両側から女共に腕を
抑えられて、勝誇った橋本政子の前に引き据えられた。
「フフフ、どうしたの? さっきは随分威勢が良かったのに、こんな格好にされちゃって
さ。・・・・・ホ―ラ、悔しいかい?」
政子の足が上がり、誠一の顔の上に彼女のスニ―カ―が載せられた。靴の裏で彼の顔が
ぐいぐいと踏みにじられる。
たまらず、靴の下から、ウッウッとPQが洩れた。クックックッと政子の満足そうな含
み笑いが誠一の耳に響き、全身の血が逆流する思いである。
思う存分、男の顔を踏みにじった後、政子は、靴をむきだしの誠一の跨間に当てた。
「いいかい。お前は、今日から私の家来に成るんだよ。いやなら、お前の大切な物を踏み
潰してやる。・・・・・フフフ、ほーら」
政子が、誠一の男根を軽く踏み付けると、誠一の跨間に激痛が走った。
傍で誠一の腕を掴んでいる女が、彼の頭をこずく。
「さあ、どうなんだい。・・・・・政子様、どうか家来にして下さいって、お願いして御
覧!」
ニヤニヤ笑いながら、政子が、じわっと足に体重を掛けた。途端に、耐え難い苦痛が背
筋を走り、額に脂汗が浮ぶ。
〔くうっ、ううっ〕
Hき声が咽喉の奥から絞り出された。
「しぶといねぇ。本当に潰してやろうか。・・・・・お前、これが潰れたら、結婚だって
出来ないし、第一、男じゃなくなるんだよ。私の家来になって、毎日なぶられる方が未だ
ましだろう?・・・・・いいんだね? ホラ行くよ!・・・・・ホ―ラ、どうだい?」
政子の靴は、力を緩めたかと思うと、又、全身の体重を掛けて来る。その度に襲う鋭い
痛みは、誠一から思考能力を奪うに十分だった。
「お、お願いです。や、止めて下ださい! け、家来になります。なりますから・・・・
・・どうか・・・・・アア―ッ」
誠一の哀れな悲鳴は、周りの女達の嘲笑を呼んだ。後に立っている女が、彼の腰を蹴っ
て追打をかけた。
「そんな言い方じゃ駄目だよ! 顔を地面に擦り付けて、こう言うのよ。〔政子様。どう
か私を家来にして下さい。そして毎日いじめて下さい〕ってね」
政子の前に這いつくばった誠一は、とぎれとぎれに、言われた通り繰返す。
「口の中で、もごもご言ってちゃ判らないでしょう。 い、じ、め、て、下さいってはっ
きり言うの。もう一度やり直しよ!」
どっと、笑いが起る。誠一の屈服を確認して上機嫌の政子は、足元の彼の後頭部に足を
乗せた。
「いいこと。私の言う事には絶対服従するのよ。いいわね!」
じわっと体重を掛けた。
〔むむうっ〕
くぐもった声が、床に押し付けられた誠一の顔の下から洩れる。
スッと足が除けられ、顔を上げると、さげすみの色を浮べた女共の顔が覗き込んでいた。
「じゃあ、私の家来になった証拠をお見せ!・・・・・あそこの隅に行って、あの二人の
女を鞭で打つのよ。さあ、お立ち!」
痛められた跨間をかばいながら、立ち上った彼に政子が声を掛けた。
「一寸待って。面白いことして上げる」
細い紐が、彼女の手で彼の跨間の根元に結び付けられた。
「ホラ、これでお前は私の思いのままよ」 政子は、前に回って、長く延びた紐の端を
ツンツンと引いた。
誠一は、腰を突き出す様にして、よろめきよろめき、引かれて行く。
その不様な格好に、周囲から一斉に、ゲラゲラと無遠慮な笑いがはじける。
途端にぐっと情けなさがこみ上げ、瞼が熱くなった。
全裸で、縛られた両手をロ―プで天井から吊られている道子と栄子は、両足こそ地に着
いてはいるものの、その二の腕に縄目が食い込み、見た目にもいたいたしい。
口には布が詰められていて、目には恐怖の色が浮んでいた。
渡された鞭を手にして、誠一は暫しためらった。途端に跨間の紐がぐいと引かれる。
激痛が走り、彼は思わず反射的に、鞭を二人の背中に振り下ろしていた。
「むうーっ」
先ず、布の押し込まれた道子の口から、獣のうなり声に似たHき声が響いた。
サァ―ッとピンクの筋が白い肌に走る。
「ぐうーっ」
こだまする様に、栄子の押殺された悲鳴が咽喉の中で破裂する。
叫び声を封じられた二人が、その分を埋め合わせるかの様に、精一杯身をよじると、天井
でロ―プがキ―ッときしんだ。
一瞬、たじろいだ誠一が、再び跨間の痛覚に慌てて腕を振り下ろす。
二人の身体が、蝦の様に跳ね上り、はずみで床に叩き付けられた足の裏が、ばたんと意
外に大きな音を立てた。
つかれた様に鞭を揮う誠一の前で、一打毎にくぐもったHき声を洩らし、顔を苦しげに
ゆがめ、身もだえする二人の全身は、みるみる赤い縞に覆われて行った。
「その辺でいいよ。血が出るとまずいわ」
政子に制止された誠一は、夢から覚めた様に呆然と立ちすくんだ。
「いやー、まいった、まいった。こいつあー全くひどい男だな。・・・・・俺達には歯が
立たないくせに、女相手だと急に元気になるんだからな。ヘッヘッヘ」
傍で高見の見物ときめこんでいた三人の男達の列から、重松良平が大きく伸びをして、
誠一の方に近付いて来た。
ロ―プを解かれた嘉納道子と新藤栄子は、裸のまま橋本政子の前に引き据えられて、誠
一同様、屈辱の誓をさせられている。
「でもな。これでお前も、政子に頭が上らなくなったんだから、哀れなもんだな。・・・
・・えー、男のくせに、女の家来にされた気分はどうだ?」
重松は、ニヤニヤ笑いながら、裸のまま床にへたり込んで呆然としている誠一の顔を覗
き込んだ。
あとの二人の男も黙っていない。
「女の前に土下座させられてよぉ、どうぞ家来にして下さい、毎日いじめて下さい・・・
・・だってさ。本当になっさけねえ男だな、お前は」
「全くだ。チンに紐を付けられてよ、猿回しの猿みたいに、女に曳き回されるんだから、
みっともない限りよ」
誠一の目に新たな悔し涙が浮ぶ。
と、後ろの床に延びた彼の跨間の紐をぐいと引いた者があった。
〔ウッ〕とHいて振り返った誠一の背に、道子と栄子が立っている。
「政子様の御命令よ! おとなしく私達のお仕置を受けなさい」
「さっきのお返しをして上げる。よくも、私達を鞭で打ったわね」
前に回った道子の足が彼の肩を蹴る。
不意をつかれて仰向けに転がった誠一の咽喉を栄子の足が踏み付け、自由を奪った。
「おとなしくしないと、紐の先の物がちぎれるわよ。フフフ、諦めるのね」
栄子はそのまま誠一の顔に跨がる。
意外に濃い彼女の恥毛が彼の視界一杯に拡がり、柔かいクレバスが軽く鼻を覆った。
途端に、チ―ズに似たDえた臭気が、鼻孔の奥に泌み込む。
彼の口と顎にぐっと栄子の体重がかかり、皆の視線の下で女の尻に敷かかれた我身の情
けなさ、悔しさが実感として迫った。
「栄子、その男に、ウフッ、お前のお尻の穴を@めさせておやり!」
政子の声が誠一の耳を打った。
栄子がぽってりした尻を浮かして覗き込む。誠一の口の位置を見定めると、アヌスをそれ
に当てがい、彼の唇をにじる様にしながら、ぐっと腰を下ろした。
「道子、その紐の端をお持ち! こいつが@めなかったら、遠慮無しに引っぱってやるん
だよ」
と政子。
「大丈夫よ、@め出したわ。フフッ、変な気持! 豚におへそを@められるって、きっと
こんなもんね」
どっと、周囲から笑いが起った。
栄子の体重が掛かると、その尻の下にある誠一の頬骨で、彼女の双球が左右に強く押し分
けられる。その結果、彼の唇の上で彼女のアヌスの粘膜は大きく押し拡げられていた。
ヌメヌメとした酸味のある粘液が、誠一の舌先から唇に、そして口中に拡がる。
独特の臭味が、クレバスを伝って彼の鼻孔を襲うと同時に、今迄、忘れていた強い不潔感
が込み上げて来た。。
耐え難い羞かしさが、その味と臭い、そして耳に入る周囲の嘲笑で、激しい屈辱感にエ
スカレ―トする。
「そろそろ交代だよ。・・・・・道子、お前の番だ。しっかり@めさせな!」
栄子より小柄な道子の尻は、誠一の顔にかかる圧力こそ軽かったものの、彼の顔面の上
で、くねくねと動き回る。
それに、鼻が曲りそうなひどい臭気で、味もひと際強く舌を刺した。
二人の女の尻に、思う存分凌辱された後、誠一は犬の様に四つ這いにさせられた。
「どうだった? 女のお尻の味は。・・・・忘れない様に、口に出して言って御覧。・・
・・・ホレ、言わないか!」
政子の靴が誠一の顔を手荒く足蹴にする。ポツリ、ポツリ、低い声のつぶやきが彼の口
から洩れ出したが、殆ど聞き取れない。
「聞えないじゃん。もっと大きな声で!」
再び政子の足が、今度は誠一の尻を蹴る。「あのー・・・・・栄子さんの味は・・・・
酸っぱくって・・・・・そして、道子さんのは、とても臭い・・・・・舌を刺す様な苦味
が、ありました」
「へえー、道子、お前のお尻の方が臭かったらしいよ。・・・・・でも、こいつ、男のく
せに女の尻を@めさせられるなんて、最低だね。・・・・・そうだ、こいつのニックネ―
ムを決めてやろう。"おけつ"がいいわ・・・・・お、け、つ、・・・・・どう?」
プ―ッとひとりが噴き出すと、笑いの渦が起った。
「ヒャ―、こりゃ、いい。傑作だ」
と重松良平。
「クックッ、ああ、おかしい。おけつ、だなんて・・・・・」
嘲笑を浮べる男生徒達、そして笑い転げる女生徒達の視線の中で、四つ這いの誠一は、
うなだれたまま身体を細かく震わせ、屈辱に耐えている。
その耳が真っ赤に変色し、身体全体がうっすら紅潮しているのも、彼の受けたショックを
物語っていた。
その翌朝、S高校の校庭には昨日に続く青空が拡がっている。
登校する生徒が途切れた頃、始業のベルが鳴り響いた。
重い足を引きずりながら、誠一は何時に似ず時間ギリギリに教室に入った。
昨日の連中に、又何か言われるのが恐かったのである。
それでも、窓際の中央にある自分の席に付くと、周囲からの視線が気になった。
そっと政子の方を盗み見ると、彼女は取り巻きの連中とおしゃべりに余念がない。
ややホッとすると同時に、早く授業が始まらぬかと軽い焦りを感じた。
やっと教壇の横のドアが開いたが、入って来たのは用務係の男である。教師が風邪で休
むことになったので、朝の第一、第二時限は教室で自習する様にと無表情に告げて立ち去
った。
途端に歓声が上る。ザワザワとあちこちでおしゃべりが始まり、真面目に自習しようと
する者は僅かである。
突然、政子が立ち上った。
「皆さん、丁度良い機会だから、午後のホ―ムル―ムのミ―ティングを、今やってしまい
ましょうよ。そうすれば、そのあとの生徒会に出ない人は、午前中に帰れるわよ」
「賛成!」
「意義なーし」
「じゃあ、今週の当番の稲本さん、お願いするわよ」
稲本静子が、連絡事項を読み上げたあと、近く催される学内文化祭の委員の選出、そし
て、クラブ活動の会費の値上げの承認と続いた。最後に来週の当番への引継ぎが行われ、
次の授業開始迄一時間余を残して、ホ―ムル―ムの行事が全て終了した。
「おーい、みんな聞いてくれ!」
再びザワつき始めたクラスの中で、重松良平が机の上に腰掛けて、一同を見渡す様にし
て声を張り上げた。
「静かにしろー」
「謹聴!」
彼の仲間が皆を鎮める。
「実はな、昨日の放課後に、このクラスの中で三人が俺達の立合のもとで、橋本政子さん
の家来に成ったんだ。・・・・・・ヘッヘッヘッ、ここでしかるべく、おひろめの挨拶し
て貰おうじゃないか」
冷たいものが誠一の背筋をス―ッと走り、途端に胸の動きが高まるのが、自分でもはっ
きり判る。
しかし、最初に皆の前に引き出されたのは、嘉納道子と新藤栄子の二人だった。
教壇に上って、教師用の椅子にふんぞり返った政子にうながされて、その前に四つ這い
になった二人は、改めてクラスメ―トの注視のもとで、政子と主従の誓いをさせられたの
である。
しかも、彼女等はそれだけでは許して貰えず、政子の口から皆の前でおひろめの余興を
やる様に命じられた。
それも男生徒の不良グル―プが悪乗りして、〔ストリップをやって見な!〕と声を掛けた
のを、政子がそのままとり上げたから大変である。
散々抵抗したものの、最後は鞭で叩くと嚇かされ、漸く諦めた二人は、顔を真っ赤にし
てそれらしく腰を振りながら、一枚一枚着ている物を脱ぎ始めた。
男生徒の野次に、口笛や拍手まで混って、クラス全体が騒然となる。
幸い、防音の効いた壁や戸のおかげで、この騒ぎも外部に気付かれる心配は無かった。
最後のパンテイ―迄取らされた二人は、肌を紅に染めて、皆の視線の中で立ちつくす。
勝気な道子が、反抗的に皆をにらみ返しているのと、栄子が顔を覆った指の間に涙を滲ま
せているのが対照的だった。
「そのまま手を頭の上に組んで、皆の机の間をねり歩くのよ。そうそう、もっと腰を振っ
て、足を高く上げなさい!・・・・フフフ、みんな、好きなだけこの二人の身体に触って
も良いわ。ただし順番にね」
一斉に男生徒の手が二人の裸身に伸びた。中には、乳房を掴む者、跨間に指を這わせる
者もいる。
悲鳴を上げるのを懸命にこらえる二人は、最早、泣顔を隠す余裕も無い。皆に散々身体
をいじり回された挙句、漸く泣きじゃくりながら教壇に戻り、政子に許されて服を身に着
けた。
いよいよ今度は誠一の出番である。
覚悟を決めて前に出た彼に、政子の無慈悲な声が浴びせられる。
「真っ裸に成って、そこへ四つ這いになるのよ。家来の証拠に私の足の裏を@めて清めな
さい!」
薄汚れた政子の素足が、誠一の顔面に当てられる。苦味の効いた塩味が、不潔感と共に
舌の先から口中に拡がり、吐気を誘った。
「今度は皆の方を向いてチンチンして御覧。そうそう、それで腰を揺すって見るのよ。・
・・・・フフッ、いやらしいものをブラブラさせちゃって。・・・・・でも本当に良く似
合うわ。傑作よ!」
女生徒のクスクス笑いが、次第に高まるのに比例して、彼の顔の赤味が増す。
「さ、お前の新しい名前をみんなに知らせるのよ。ウフッ、勿論、その由来も説明しなさ
い!」
誠一が赤い顔をさらに朱に染めて、咽喉の奥からポツリポツリと声を絞り出す。
「あのぉ・・・・・昨日、栄子さんと、道子さんの・・・・・お尻を・・・・・@めさせ
られて・・・・・それで・・・・・お・・・おけつと言う名前を貰いました」
クスクス笑いが、どっという爆笑に変る。そこには、弱者に対する哀れみは毛ほども無
く、女に征服された男に対する軽蔑を露わにした顔が並んでいた。
「おけつ! ここへ仰向けに寝なさい」
政子が足元の床を指す。
「お前はね、ここで私のお尻の下になって、これから一生私の家来に成り、服従すると誓
うの。クラス全員が証人だわ」
誠一の顔を跨いだ政子が、脅えの色を見せる彼の目を、上からじっと見下ろして宣言し
た。
フワリとスカ―トの裾が拡がり、彼の顔を覆ったかと思うと、白いパンテイ―に包まれ
たボリュ―ム感に溢れた政子のヒップが落下して来る。
柔かい布に包まれた双球が、彼の顔の上ではずみ、目の前でクルリとパンテイ―が剥か
れると、今度はむっちりした肉の割目が誠一の顔面を捉えた。
尻臭に混って、クラクラッとする様な若い女の性臭が鼻を刺し、彼の脳がしびれる。
昨日の栄子や道子のそれと異なり、政子の粘膜は最初から湿りを帯びて、ねっとりと彼
の鼻や唇にまつわり着いた。
自分でも不思議な程、抵抗感無しに彼女のクレバスに舌を這わせ、アヌスを吸う。
それに応える様に政子の腰が、ゆっくりとグラインドすると、彼の顔の上の肉ひだが、
ピチャッピチャッと淫ぴな音を立てて顔面に擦り付けられた。
「ねえー、見せてよ! お願い」
「いいわ、でも一寸だけよ」
すぐ横で会話が交されたかと思うと、スカ―トの裾がスルッとめくられ、光が差し込ん
だ。
「ワ―ッ、本当! 顎が動いてる。こいつ、政子さんのお尻@めてるんだわ」
「おけつの名前が、ぴったりだわね」
周りから覗き込んでいるクラスメ―ト達から、口々にあざけりの言葉が浴びせられる。
途端に、忘れていた屈辱感が誠一の頭に、再びぐーっと込み上げて来た。
間もなくスカ―トの裾が元に戻されたが、周囲からの嘲笑の声が、引き続き否応無しに
耳に入って来る。
それを無視して、黙々と目の前の粘膜を@める作業に没頭しようと努めるが、余りの情け
なさに涙が次々と溢れて来るのだった。
その日を境に、当然のことながらクラス全員の誠一に対する態度が、ガラッと変った。
最早、彼を対等に扱ってくれる者は一人も居らず、完全に馬鹿にされ、人格すら無視され
る毎日だった。
しかし、男生徒達が、まるで汚い物でも見る様に軽蔑の視線を向け、口を聞くのも汚ら
わしいと、そっぽを向いたのに反し、女生徒達は、普段、男子に抑えられている憂さを晴
らすかの様に、政子の先導よろしく、誠一を格好のいじめの対象にした。
「おけつ、お前、そこの洋品店で私のパンテイ―を買っといで。ホラ、これを持って行っ
て、同じ柄のを選んで来るんだよ」
それから数日後の昼休みのことである。 政子が、脱いだばかりの自分の汚れたパンテ
イ―を誠一に突き付けた。
今朝から下痢気味とかで、跨間の部分がべっ
とりと褐色に染まり、プンと異臭が漂っている。周りの女生徒達が、ニヤニヤ笑いながら
彼の反応を見守っていた。
屈辱のあまり、言葉を失って唇を震わせる誠一を、政子は頭ごなしに怒鳴り付ける。
「お前は私の家来なんだよ! どんな命令でも聞くのが当然さ。さ、早く行っといで」
校門の前にあるその洋品店は、昼休みを利用して買物にきている女生徒や、OL達で賑
っていた。
誠一が、おずおずと入って行くと、場違いな男客に女達の視線が集る。
下着のコ―ナ―に進むと、若い女店員が近付いて来た。
「あの、ここは女物ですけど、何か?」
「い、いえ、ここでいいんです」
「どんな物をお求めですか?」
うさんくさい客と見て、女店員も追求する構えである。
「あのー、パンテイ―なんですけど」
「えっ、女性用のパンテイ―ですか?」
女店員の声が一瞬高まり、周囲の客が振り返った。
誠一の顔が、みるみる赤味を帯びる。
女店員はクスッと笑い、奥の隅を指差した。「その奥に、色々そろえてございますから、
どうぞ」
色とりどりのパンテイ―を前にして、誠一はそっとポケットから政子のものを取り出し
て、同じ柄を探し始めた。
すぐ隣りで物色中の二人連れが、彼の方をチラチラ見て、何やら笑いながら、ささやき合
っている。女店員も、少し後ろの方で見張っている気配だった。
誠一も心は焦るものの、皆の視線に気もそぞろで、中々目差す柄が見付からない。
「あの、お手伝いしますわ。その模様をお捜しですのね」
女店員が手早くその辺りをかき回し、それらしい柄のものを二、三枚引きだして来た。
「ちょっと拝見」
気が付くと、誠一の手の中の見本は、あっと言う間もなく、女店員の手に移っていた。
「ありましたわ。どうやらこれがぴったりだわ。・・・・アラッ、これどうなさったの?
まあー、ひどい汚れよう!」
サイズを競べる為に、女店員が拡げた政子のパンテイ―からは異臭が立ち上った。
女客や店員達にゲラゲラ笑われて、散々恥をかいた誠一は、火照る顔を隠す様にして、
漸く教室に戻って来た。
紙包みを差し出すと、
「遅かったじゃないか。穿き易い様にちゃんとそこで拡げるんだよ」
政子の言うままに、ゴムの部分を両手で拡げて足元に膝まずいた。
「ちょっとお待ち。考えて見たら、このまま穿いたんじゃ、又汚れるわ。・・・・・そう
だ、おけつ、お前の舌でお掃除しておくれ」 政子は、紺のスカ―トに包まれた尻を彼の
顔の前に突き付けた。
「さ、早く!」
誠一は、まるで、催眠術にかかった様に、うながされるままに、スカ―トの中に首を入
れ、女の汚れた尻割れを舌で@め清める。
「やっぱり、これが、おけつの本業だね。・・・・・いいかい、これからは毎日@めさせ
てやるからね。・・・・・それも、私のだけじゃなくて、皆のお尻も@めるんだよ。判っ
たかい!」
スカ―トのひだが微かに震え、くぐもったPQが政子の跨間から聞こえて来た。
折しも、午後の授業開始を知らせるベルが鳴り渡る。
新しいパンテイ―を穿き終った政子は、汚れた古い方を、その場で誠一の口の中に押し
込んだ。
「それを、お前の口の中で洗濯するのさ。次の授業が終ったら、どんなに奇麗になったか
点検してやるから、出すんじゃないよ」
こうして、初まった誠一に対する女生徒達の陰湿ないじめは、とうとう、彼の三年間の
高校生活の間、学校が休みの時を除いては、殆ど止む事なく続けられたのである。
政子の宣言通り、誠一は毎日必ず彼女の尻を@めさせられたし、彼女の取巻の連中もそ
れに加わった。
その内、初めは、余りの事に目を背けていた一般の女生徒達も、毎日、目の前でなぶり
ものにされる誠一を見ている内に、感覚が麻痺してきて、ぼつぼつと、いじめに参加する
様になる。
二年に進学した時は、実に、同じクラスの女生徒全員が、誠一、いや、おけつに尻@め
を命じた経験を持つに至ったのである。
殊に、二年の夏の体育大会の折、たまたまシャワ―が故障した時などは、誠一は女子更
衣室の中に引ずり込まれ、床に仰向けに寝かされたまま、次々と顔の上に跨がって来る女
生徒達の汗にまみれた跨間を、延二時間余にわたって@めさせられたのである。
そして三年の冬、卒業を控えての或日、女子便所のトイレットペ―パ―のストックが切
れたことがあった。
「おけつ、お前の出番だよ。今日は一日中、女子便所でお前の舌をトイレットペ―パ―代
りに使って貰うんだよ」
政子の、鶴のひと声で、誠一は哀れにも女子便所に、それも、逃げない様にと手足を縛
られて繋がれ、一日中、女生徒達の跨間を舌で清める役をさせられたのである。
その頃は、もう誠一の事は全校に知れ渡っており、クラスメ―ト以外の女生徒達も、好
奇心に駈られて、この時とばかり、誠一の顔に跨がって彼の舌の感触を楽しんだ。
流石にこれは、今迄、知って知らぬ振りをしていた学校側もほっておけず、一日で解放
されたものの、誠一の受けた屈辱と心の傷は一生消えぬ程深いものだった。
「あなたぁー。 どうしたのぉー。 未だ起きるには早いわよ」
寝室からの甘ったるい友江の声に、誠一はハッと我を取り戻した。
土曜の早朝に配達された一通の書留、それが思いもかけぬ高校時代の同級性、橋本政子か
らの同窓会の通知だったのである。
高校時代に彼女を筆頭とするクラスの女生徒達から受けた数々の"いじめ"の記憶、そ
して、あの三年間に繰返し経験させられた激しい屈辱の想いが、走馬灯の様に脳裏をよぎ
り、彼を束の間の、めくるめく回想の世界へと誘い込んでいた。
「判った。 いま行くよ」
いまわしい想い出を振り捨てる様に、誠一は大きく身震いをすると、友江の待つ寝室に
戻って行った。
十畳間相当のたっぷりしたスペ―スをとった寝室には、大きな鏡のついたドレッサ―と
並んで、キングサイズのダブルベッドが据えられている。
なまめかしいピンクのベッドカバ―が、花模様の羽布団の裾を覆い、縁に白いレ―スを
あしらったピンクのサテン地のネグリジェを身にまとった新妻の友江が、彼に手を差し延
べていた。
「どうしたの? 何か悪い知らせ?」
「いや、ただの同窓会の通知さ」
彼は友江に覆いかぶさる様にゆっくり身体を倒し、ごろりと反転して彼女の横に仰向け
になった。
「でも、書留で来るなんて、へんじゃない?一寸見せて!」
友江の手が延びて、アッと言う間もなく、封筒は彼女の手に渡っていた。
「あらぁー、筆書きだなんて珍らしいわね。この幹事の橋本政子さんって、きっと才媛だ
ったんでしょうね」
「・・・・・・・」
「でも、中はワ―プロのコピ―だわ。・・・・・アラッ、同窓会ってこの次の土曜日よ。
あなた、行ってらっしゃいな。丁度、私も、この日は、近所の奥さん達にデパ―トのバ―
ゲンセ―ルに誘われているの」
「うん・・・・・」
誠一は生返事をしながら、妙に冴えた頭の中で、別の事を考えていた。
〔どうして俺の住所が判ったんだろう? 高校の連中とはすっかり縁を切っていたのに。
・・・・・それに、こんな、ただの通知を書留にするなんて。・・・・・もしかしたら、
受取り印で俺の住所を確認したかったのかも・・・・・〕
「ねえー、あなた。ぼんやりしないで。今日はお休みなのよ」
友江の甘ったるい吐息が耳をくすぐり、彼女の柔かな胸が、そして豊満な身体が彼に密
着して来た。
心の中に残るかすかな不安から逃れたいとの思いが、友江の身体を何時になく強く抱か
せ、誠一を激しいセックスに没頭させて行くのだった。
次の週末の土曜日、友江を買物に送り出した後、誠一はテレビの前にゴロリと横になっ
て、プロ野球の開幕戦中継にチャンネルを合わせた。
春の日差しが部屋の中を明るく彩り、窓から覗く、やや、もやのかかった青空を背景に
した満開の梅の花が、彼の心を和ませる。
友江には言わなかったが、勿論、誠一には同窓会へ出席する積りは毛頭無かった。
ただ、こうしている内にも、同窓会で、昔のクラスメ―ト達が彼の事を話題にしているか
も知れぬとの想像が、彼の心に多少の屈託と後めたさを感じさせている。
しかしそれにも増して、橋本政子に住所を知られてしまったことへの、恐怖にも似た強い
懸念が、彼の心に重くのしかかっていた。
電話のベルが鳴ったのは、丁度誠一がテレビの画面に漸く引き込まれかけた時だった。
ふと、胸騒ぎを覚えながら受話器をとると、果して、橋本政子のあの張りのある声が耳に
飛び込んで来た。
「モシモシ、坂本誠一さんでしょう。私、誰だか判るわね、政子よ。 今、同窓会の会場
から掛けてるの」
「あ、ど、どうも、お久し振りです」
「どうしたの? 十年振りの同窓会だって云うのに、顔を見せないなんて」
「あのー、通知が遅れて・・・・・」
「隠してもダメ! ちゃんと先週の土曜日に受取った事が判ってるんだから。・・・・・
いいこと、これから直ぐに出てらっしゃい。昔のクラスのメンバ―でこれから二次会に行
く所だから、そちらで落合いましょう」
「あの、今日は生憎都合が悪くて・・・・」「あなたの都合なんか、聞いてなくってよ。
結婚したての奥さんに、昔の事を知られたくなかったら、直ぐに出てくることね。・・・
・・フフフ、こちらでは、みんな調べがついてるんだから」
それは誠一にとって、頭をガンと殴られた様な衝撃だった。
場末のクラブとは云え、そこのナンバ―ワンの美人ホステスだった友江を、一年余も通
い詰めて、やっとの思いでくどき落し、所帯を持ったばかりである。ここで友江に愛想ず
かしをされては、元も子もなかった。
結局、政子の指定する小料理屋へ赴いたのは、それから一時間もたたぬ昼下りである。
こじんまりした店構えの表戸には、準備中の札がかかっていた。
引戸を開けて中へ入ると、甲斐がいしく、割烹着を着たおかみ風の女が出迎える。
その顔を見て誠一は思わずハッとした。
同級生だった新藤栄子である。
高校入学当時には、誠一同様、無理矢理に、政子の家来にされた女だが、不良グル―プに
同化してからは、むしろ積極的に誠一をいじめる側に回っていた。
「あーら、お珍らしい。本当に久し振りね。皆、二階で待ってるわよ。・・・・・フフッ
びっくりした? 私は今では、ここのおかみよ。・・・・・さ、こちらへどうぞ」
先に立って、階段を上る栄子のヒップが、誠一の目の前で威圧する様に揺れ、彼に昔の
屈辱の日々を思い出させる。
二階の座敷には、コの字型に席が設けられ、既に、お銚子付きの料理の膳が皆に配られて
いて、宴がたけなわだった。
誠一が入って行くと、わっと歓声が沸く。意外なことに、男のクラスメ―トの出席者は
皆無で、女ばかりが十五人程集まっていた。 十年近い年月で、すっかり成熟した彼女等
の、むんむんする様な女臭さが、まず、彼を圧倒する。
「おけつ! こっちへおいで」
正面の中央の席に陣取った橋本政子が手招きした。もう、可成メ―トルが上っている様
で、皆の顔がバラ色になっている。
いきなり、昔の恥しいニックネ―ムを呼ばれて、誠一は、まず先制パンチを浴せられた思
いだった。
「ホレ、これを見て御覧!」
政子の膳の前に正座して、挨拶しようとした誠一の膝の上に、彼女はポンと一冊のアル
バムを投げた。
政子の無礼な態度に、流石にムッとした誠一は、それでも一応、そのアルバムを開いて見
る。途端に彼の顔色がサッと変った。
それは、彼が三年間の高校生活を通じ、政子を初めクラスの女生徒達に、いじめられて
いる各種のスナップ写真集だったのである。 彼自身、数少ない例外を除いて、写真を撮
られていた事さえ殆ど気付かなかったのだから、うかつと言うべきかも知れない。
しかし、それも、男のくせに女にいじめられると云う負い目の中で、女性特有の陰湿ない
たぶりに会って、文字通り目がくらむ様な屈辱を必死で耐えていた誠一には、とてもそん
な余裕が有る筈もなかった。
ショックに、呆然としている誠一の反応を楽しむ様に、ニヤニヤしながら、政子の傍で
杯を重ねている女達が、口々に声を掛ける。「どうだい、懐かしいだろう。ネガもちゃん
と別にとってあるのよ」
「これを、お前のかみさんに見せたくなかったら、・・・・・クックックッ、又、昔の様
に私達の家来になるんだね」
"家来"と云う言葉が耳に入ると、誠一の肩がピクリと震えた。
いまわしい高校時代のいじめの数々が、写真だけでなく現実に復活する気配なのである。
橋本政子が一同を制しながら立ち上った。「皆さん。御覧の通り、おけつが又、私達の
家来として戻って来ました。・・・・・でも私達はもう学生じゃないんだから、おけつも
家来ではなく、奴隷と言った方がピッタリだわ。・・・・・それに、今度はお尻を@めさ
せるだけじゃなくって、・・・・・フフッ、私達のセックスにも、舌でたっぷり奉仕させ
ましょうよ」
「賛成! 私達の新しいセックス奴隷、おけつの誕生ね」
「ね、ねえ、昔みたいに、おけつにここで奴隷のおひろめをさせたらどうかしら」
「いいわぁー。 全員で、奴隷の使い初めをしましょう!」
アルコ―ルの勢いあって、はずみがついた女達の会話は、次第にエスカレ―トして行く
ばかりである。
酔が回って色付いた女達の顔と対照的に、誠一の顔面は蒼白に変り、脂汗さえ浮かんで
いた。
政子が膳を跨いで誠一の前に歩み寄り、中腰になって、苦しげな誠一の表情を覗き込む。
プ―ンと酒の匂いが漂った。
「どうしたの? 青い顔して。・・・・・・そうかぁ、お前は、未だ私達の奴隷に成る決
心が着かないのね。・・・・・いいわ、私が引導を渡して上げる。ソラ、昔の様に仰向け
に寝て、私のお尻を顔に受けるのよ」
政子は足を上げ、誠一の肩を蹴ると、後へのけぞった彼の胸に、もの慣れた仕草で素早
く跨がった。
すべては、昔通りの手順である。ただ、紺のセ―ラ―服のプリ―ツスカ―トに代って、
派手なえんじのス―ツに包まれた政子の太腿は、見違える程たくましくなっていた。
跨間から覗く、屈辱にゆがんだ誠一の顔を見下ろす政子の表情には、昔通りの軽蔑の薄
笑いが浮んでいる。
「初めに、匂いを想い出させてやるわ」
ゆっくりと彼女の尻が前へ移動し、誠一の顔面を覆う。
彼の頬骨を挟みこむ双球も、一段と肉付きを増していたが、強い尻臭は相変らずで、しか
も、それにミックスされた成熟した女の性臭は、頭がクラクラする程のしつこさを加えて
いた。
「判った? 次は、懐かしいお味よ」
十年振りで味わうアヌスの汚れは、誠一をまるでタイムトンネルを通った様に、高校時
代の卑屈な精神状態に引き戻していた。
「フフフ、どうやら、昔のおけつに戻った様ね」
誠一の舌の動きに、彼の屈従を敏感に感じ取った政子は、ニタニタ笑いながら、尻を浮
かして彼の顔を覗き込む。
周囲の女達の視線が、べそをかいた様に締りのなくなった誠一の顔面に集中した。
「さあ、これから、お前にとって新しい奉仕の仕方を、仕込んでやるからね」
政子は尻の位置を少しずらすと、クレバスを誠一の唇に当てて、じわっと押し付けた。
「さ、舌を思いっ切り伸ばして、大きく前後に動かすのよ。・・・・・・そうそう、上手
よ。お前、きっと、これが性に合っているんだわ。クックックッ」
舌が動く度に、ピチャッ、ピチャッと、びっくりする程大きな音がする。
政子の尻の下で聞く周囲の女達のざわめきの中に、軽蔑の嘲笑を聞きとって、誠一の胸に
熱いものが込み上げていた。
ねっとりとした生臭い分泌液が、政子のクレバスから湧き出し、誠一の唇を濡らし、口
中に拡がる。
その内、彼女の腰が彼の顔面の上で、緩やかに揺れ出し、クリトリスの部分が彼の鼻の上
にリズミカルに押し付けられ始めた。
「もっと舌を強く! そう、唇も使うのよ」 政子の尻が誠一の顔に、ギュッギュッと早
いピッチで擦り付けられる。それがクライマックスに達した頃、彼女は前に身体を倒す様
にして果てた。
顔面一杯に、政子の秘肉を押し付けられて、呼吸を奪われた誠一は、思わずHき声を上げ
て、政子の身体の下でもがく。
と、すっと彼女の尻の重みが軽くなり、辛うじて息はついたものの、彼の唇は、未だ彼
女のクレバスに捉えられたままだった。
「最初にしては、まあまあの出来ね。本当なら、何回かアンコ―ルするんだけど、今日は
お後があるから、勘弁して上げるわ」
ニヤッと笑って、一旦、腰を浮かしかけた政子は、何を思ったか、そのままの姿勢で彼
の顔を覗き込んだ。
「あのね、私、催しちゃったわ。・・・・・フフフ、お前、私のオシッコ飲んでみない?
きっと臭いけど、お酒の味がするわよ。・・・・・アラ、いやなの? でも奴隷は、女主
人の命令に逆らう事は出来ないのよ。いいこと、ここでお前に命令するわ。お飲み!」
必死で顔を背け様とする誠一の反抗も甲斐なく、高圧的な政子の命令に一瞬たじろぐ間
に、その顔が政子の跨間にしっかりと挟み込まれてしまった。
「口をお開け! 一滴も零さない様に飲むんだよ」
大きく開いた口の中に、全神経を集めながら、とうとう、ここまで転落した自分に、思
わず涙する誠一だった。
しかし、意外にも彼女の跨間からは何も出て来ない。流石に女の身で、男の口に小水を注
ぐ行為には、精神的な抵抗があるのだろう。ホッと救われた気分が、誠一の心に湧いたそ
の時、チョロチョロと汚水の流れが、彼の口中に注がれ出した。そして、それは次第に水
流を増して行く。
激しい失望と、気も狂わんばかりの屈辱感に、誠一の心は千々に乱れる。
それでも、他方では、殆ど無意識の内に、容赦無く注ぎ込まれる小水を、懸命に咽喉を鳴
らして飲み込んで行った。
吐気を催す様な臭味を帯びた汚水は、誠一の咽喉を焼き、次第に胃のふを満たす。
いったん、流れが弱まり、ホッとしたのも束の間、再び勢いが戻る。それが何回か繰返さ
れて、漸く終った。
「跡をちゃんと舌で清めなさい。・・・・・フフッ、おけつ、お前もこれで、奴隷、それ
も最低の便器奴隷に成り下がったのよ。・・・・・その味を忘れない様に、これからも繰
返し飲ましてやるからね。クックックッ」
くぐもったPQが、政子の尻の下から洩れて来た。
彼女が腰を上げると、べっとりと一面に粘液で覆われた男の顔が現われる。
その途端、ゲフッと大きなげっぷが、誠一の口から洩れ、周囲の女達のクスクス笑いを誘
った。そこに写真のフラッシュが光る。
「ホレ、これで顔を拭くのよ。お後がつかえてるんだから、手早くしなさい」
おしぼりが投げられ、誠一がそれで顔を拭うや否や、今度は、今ではこの料亭のおかみ
の新藤栄子が、彼の顔に尻を重ねる。
それも、政子と逆に、彼の足の方を向いて腰を落した。
「どおー? こうすれば、私のお尻の臭いをAぎながら、舌を使えるわ。・・・・・やっ
ぱり、おけつには、おけつの臭いが一番よ」 どっと爆笑の渦が起った。
政子より、やや固ぶとりした張りのあるヒップが、彼の顔にどっしりと重い。
催促する様に尻が揺れ、誠一は、慌てて顎に掛かる圧力に逆らいながら、懸命に舌を動か
した。
突然、彼の鼻孔に押し付けられている薄茶色のつぼみが震え、ブスッと云う音と共にガ
スが放出された。
気の遠くなる様な強い異臭が、まともに鼻孔に注入される。
目の前に星が散るとはこの事だろうか、脳天に突き抜ける様なショックに、思わず苦しげ
なHき声が洩れた。
「アラッ、失礼。・・・・・でも、おけつには、これが身分相応だわね。クックッ・・・
・・ホレ、もう一発!」
再び、派手な放出音がして、ショックが繰返される。
周囲の女達のクスクス笑いが高まり、誠一の目からは、悔し涙がツ―と糸を引いた。
三人目に彼の顔面に跨がったのは、嘉納道子だった。
生理中とかで、猛烈な臭気に先ず肝を潰した誠一の目の前で、タンポンの糸が引かれる。
深紅に染まった綿の塊りが、ズルズルと引き出され、そのまま大きく開けた彼の口の中
に押込まれた。
同時に道子のクレバスが、ぴったりと彼の口を覆う。
「強く吸うのよ! これこそ、お前にぴったりの奴隷の御馳走だわ。・・・・そうそう、
その調子よ。有難く味わいなさい」
ズルズルッと音がして、汚血が誠一の口中に注がれ、苦い塩辛い味が、咽喉一面に拡が
る。生臭い匂いが鼻に抜け、吐気を誘った。それを懸命にこらえて吸い続ける彼の頬に、
又、新たな涙が伝う。
あとからあとから、女達が交代し、いわば昔なじみの尻が次々と、彼の顔を、口を、じ
ゅうりんして行った。
十五人が全部終って、漸く誠一が開放された時には、もう日もとっぷり暮れていた。
何時の間にか、臨時休業の札が掛けられた表戸から外へ出ると、肌寒い夜風が、彼の腫
れ上がった唇に泌みる。
顔はこわばり、舌の先や付根がだるい痛みでうずいていたが、男としての自尊心を完膚
なきまでじゅうりんされ、辱められた彼の心の傷は遥かに深かった。
時折こみ上げる臭いゲップは、無理矢理飲まされた何人かの女の尿の味を想い起させる
と同時に、目も眩む様な屈辱感で、彼をさいなんだ。
殊に、帰り際に、後を追って来た政子に、玄関の土間で二度目の汚水を飲まされながら、
聞いた彼女の宣託は、想い出す度に、誠一を絶望の縁に突落す。・・・・・・
〔お前を、これから永久に、私達全員の奴隷として使ってやるわ。そのスケジュ―ルを、
明日にでも連絡するから、楽しみにして待っておいで〕
そう言って、高らかに笑った政子の声が、耳の奥にこだまするのだった。
・・・・・・・・・・
「お帰りなさい。遅かったのね。・・・・・アラ、何だか元気がないわね。それに、その
顔、どうなさったの?」
友江の明るい声に出迎えられて、ホッとしたものの、唇の腫れは隠し様がない。
道で転んだことにして取り繕い、風邪気味と称して、そのまま寝込んでしまった。
ショックの後遺症で、翌日は勤務先を休んで電話のベルに脅えながら、一日中ごろごろ
していた。
しかし、予期に反して、二日経っても、三日経っても、政子からは電話はおろか、手紙も
来ない。
誠一はホッと救われた様な気に成ったものの、不安は消えず、彼女等から逃げる為に、
慌てて転居先を物色し始めた。
妻の友江には、適当な口実を設けてごまかしたのは言うまでもない。
ところがである。
あれから、一週間目の土曜日、漸く手頃な処が見付かって、荷作りを始めた時だった。
玄関のベルに、応接に出た誠一は、そこに、橋本政子の姿を見て、一瞬呆然とした。
「先日はどうも。・・・・・一寸、お邪魔するわよ」
ニッと笑みを浮べた政子は、後を振り返って、外の人影に声を掛ける。
「あなた、入ってらっしゃいな」
政子に続いて、のっそり入って来た背の高い男の顔を見て、誠一は思わずアッと声を上
げた。 政子と同様、彼とは曽てのクラスメ―ト、重松良平だったのである。
思えば、高校入学早々に、誠一が、政子に征服され家来にされたのも、不良グル―プの
リ―ダ―だったこの男が、彼女に手を貸したからに外ならない。
二人は、制止する暇も無く、無遠慮にズカズカと奥に踏み込んで行く。
慌てて後を追う誠一の胸は、不安な思いに満たされていた。
「初めまして。あなたが奥さんね。・・・・・・私達、あなたの御主人の高校時代の同級
生よ」
あっけにとられて、たたずんでいる友江を尻目に、二人は居間のソファ―に腰を卸すと
足を組んで煙草に火を付けた。
「私は橋本政子、この人は私の・・・・・・そうね、婚約者よ」
「重松良平です。・・・・・婚約者って云うより、俺達は、もう五年も前から同棲してい
るんだから、内縁の夫婦と言うべきかも知れんな」
これは、誠一にとっても初耳である。
それに、傍若無人な二人の態度はともかくとして、彼等の意図が計り兼ねていた。
「奥さん。実はね、今日はお願いがあって来たの。・・・・・私達、一寸したスナックの
店を持っていて、そこの二階に住んでるんだけど、今度、そこをすっかり新しく改装する
の」
「だからよ、俺達は、ここ暫く宿無しって訳さ」
「それで、昔馴染みの坂本君の所に、当分置いて貰うことにしたのよ」
それは、誠一にとって思いもかけぬ事だった。そして、友江にとっては、全く晴天のへ
きれきだったに違いない。
友江が、顔を真赤にして抗議したのも当然だった。
「困ります! 幾ら主人の友達だからと云っても、厚かましいのにも程があるわ。第一、
私達、もうじき引越すのよ」
政子は、黙ったまま、煙草の煙をフ―ッと吐いた。無気味な程落着いたその態度は、友
江の抗議を完全に無視している。
「引越なんか、中止すればいいわ」
「何ですって?」
友江は、思わず耳を疑った。
「あんたが反対しても無駄よ。あんたの御亭主は、私の言うなりなんだから。・・・・・
ねえ、おけつ、そうだね!」
「おけつ、ですって?・・・・・ねえ、あなた、これは一体どうなってるの?」
友江のなじる様な問いに、どう答えるべきか、誠一は、一瞬、言葉を失っていた。
「仕方ないわね。 あんたの亭主の正体を、教えて上げるわ。・・・・・ホラ、これを見
て御覧」
先日のアルバムが、ポンと友江の膝に投げられた。ハッとして腰を浮かしかけた誠一を
政子は目で制する。
アルバムを繰る友江の顔色が、次第に変って行くのが傍目にもはっきり判った。
「こいつのニックネ―ムはおけつ。その理由は、そこの写真で判ったでしょう。・・・・
・・ホラ、これがその続き。先週の同窓会の日に撮ったのよ。・・・・・おけつ、お前も
後で見るといいわ」
見終って、ショックに放心した様な友江の手から、写真が床に散る。
拾い上げた誠一の目に映ったのは、女の尻の下から辛うじて目だけ覗かせている、我が身
の情けない姿だった。
「おけつ! ここで、その写真の光景を再現しなさい。そして、奥さんに、お前の正体を
実際に見て貰うのよ。・・・・・フフッ、きっと、うんと軽蔑されるわよ」
「言う事を聞かない様なら、俺が相手になってやるぜ。ヘッヘッヘッ」
重松良平の下卑た笑いが、尾を引いて誠一の耳に残った。
政子に命じられるままに、その場で仰向けに寝た誠一の顔の上に、パンテイ―を脱ぎ捨て
た政子が尻を載せる。
「あなた! 恥知らずな事は止めて頂戴」
友江の叫びも空しく、政子のクレバスの下から、ピチャッピチャッと誠一の舌の音が響
いて来た。
余りの浅ましさに、思わず、両手で顔を覆った友江の身体を、重松良平が後ろから抱きす
くめる様にして、その手を目から引き離す。「ちゃんと見るんだ! お前の亭主は政子に
ああやって毎日なぶられてたんだぞ。・・・・・それにな、先週の同窓会の日には、到々
女達の便器にされたんだそうだ。・・・・・オイ、政子。そいつにションベン飲ませてや
れ!」
恋女房の友江の前での、この辱めには、流石に誠一もたまりかねてか、政子の尻の下で
哀願する。しかし、彼女は委細構わず、彼の口にぴったりと局部を当てた。
「こぼしたら承知しないよ。奥さんに、お前の飲みっぷりを見て貰うんだからね」
やがて、ごくりごくりと、誠一の咽喉が鳴り、胃のあたりが小さく上下する。
「オイ、こいつの女房も、呆れ果てて愛想が尽きたって顔してるぜ!」
良平の描写も、あながち的外れとは言えなかった。
友江のまじまじと見開いた黒目勝な目は、どこか焦点が定まらず、信じられぬものを見
たショックの大きさを物語っている。
一方、漸く飲み終った誠一は、引続き、そのままの姿勢で舌奉仕を強制されていた。
次第に気分が出て来たと見え、政子の腰が誠一の顔の上で、ゆっくりとグラインドする。
その度に誠一の唇がめくれ、政子の秘肉が男の舌をこね回し、グチャッグチャッと淫ぴな
音を立てた。
「オイ、亭主を見習って、お前もサ―ビスするんだ。・・・・・ホラ! 俺のをくわえて
しゃぶるんだ」
良平は、椅子に座ったまま、ズボンの前をはだけて一物を取りだすと、傍らの友江の髪
を鷲掴みにして、その顔を自分の跨間に押し付けた。
「いやぁー、勘弁してー・・・・・あー、むうっ、うぐっ」
友江の悲鳴が、くぐもったHき声に変る。政子の尻の下で、誠一がビクッと身体を震わ
せた。
「舌を休めるんじゃないよ! 奥さんに負けない様に励むのよ。・・・・・フフフ、これ
からは、夫婦共、私達の奴隷として使ってやるからね」
政子の腰の動きが、前後に少しピッチを早めて続いている。
一方、良平の膝の上に、横手から顔を伏せて、頭を上下させている友江の口中には、男
の怒張がすっぽり含まれている。
良平は、そのまま手を延ばして、友江のパンテイ―を引き下げ、跨間に指を這わせた。
「オヤオヤ、この女、結構気分出してるぜ。穴の周りはベトベトさ。・・・・どれ、いっ
発ぶち込んでやるか」
良平は、友江の身体を抱え込む様にして、ソファ―に寝かせると、そのまま自分の身体
を上に重ねた。
「ア―ッ、あなたぁー、助けてぇー」
友江の叫び声が、虚ろに部屋に響いた。
それを耳にする誠一の方も、次第に激しさを増す政子の尻の動きに、頭をグラグラ揺すら
れ、只管、耐えるのみである。
漸く、誠一の顔の上で、政子の身体が硬直して果てたが、その尻にべったりと顔を覆わ
れた誠一は、呼吸を奪われてHき、同時に苦しげに身もだえした。
「オイ、息をさせてやらないと窒息するぞ。丁度いい、こっちも終ったんだ。・・・・・
おけつをこっちへ寄越してくれ。後始末させるからな」
良平の声で開放された誠一は、タオルで顔を拭うと、政子に命じられるまま、四つ這い
でソファ―に近付いた。
「こっちへ来い。俺のを先に清めるんだ」
ゆっくりと友江から身体を離した良平は、粘液にまぶされてテカテカに光っている怒張
の先を、誠一の口中に差し込んだ。
「どんな味だ? フフフ、自分のかみさんを犯されて悔しいか?・・・・・さあ、次は、
かみさんの道具を清めてやれ。ミックスジュ―スの味は又、格別だぞ」
誠一は自分の意志を無くした様に、言われるままに、友江の跨間に首を差し入れる。
呆然として、失神した様に身動きもせず、仰向けにソファ―に横たわっている彼女の局
部からは、白い、ドロッとした粘液が湧き出し、溢れた流れはアナルに達している。
生臭い匂いがプ―ンと鼻を突き、みじめさで目の前がボ―ッと曇った。
思い切って口を当て、ズ、ズッ―と音を立てて粘液を吸い込む。晒粉を溶かした様な味
が舌から咽喉に拡がり、同時に、しつこい生臭い香りが鼻に抜けて、脳髄をツ―ンと刺激
した。
吸っても吸っても、後から次々に湧き出てくるジュ―スに、誠一の咽喉がゴクリと鳴る。
「フフッ、いいざまだわ。私達のセックス奴隷の資格十分ってとこね」
「全くだ。でもな、この女も仲々の味だぜ。二人とも、俺達のスナックで、こき使ってや
ろうや」
「そうね、今の内にうんと卑しめて、身も心も奴隷に仕込んでやりましょうよ」
友江の跨間を吸い続ける誠一の耳に、政子と良平の会話が聞こえて来る。
自分達のこれからの日々が、この二人の思いのままにされるとは、誠一にとっても、友江
にとっても、俄かに信じ難い現実だった。
・・・・・・・・・・
その日から、誠一と友江のマンションに居座った政子と良平は、翌日には自分達の荷物
を運び込み、寝室とそれに続く広いリビングル―ムを占領してしまった。
誠一と友江は、身の回りの物と一諸に、玄関脇の四畳半の部屋に押し込まれる。
誠一は、勤めも止めさせられ、二人とも外出すら許されない。
そして、早速、奴隷教育が初まった。
二人は、素裸にされた上、政子が買って来た犬の首輪をIめさせられる。
そして、ソファ―に座った良平と政子の前に引き据えられた。
「お前達は、この家では、いつも四つ這いで歩くこと。いいわね」
「食物は、俺達の残飯だ。勿論、俺達二人の命令には、絶対服従するんだぞ」
「おけつは、私の便器として、私の排C物はすべて口にすること。・・・・・でも、当分
は、大の方は後始末から仕込んで上げる。・・・・・それはそうと、あなた、この女には
あなたに便器奉仕をさせたらどうかしら?」「そいつぁいいぜ。夫婦並んで俺達のション
ベンを飲む図なんか、考えただけでも愉快じゃないか」
余りの事に、四つ這いのまま、誠一に抱き付いて泣き出した友江の背中に、鞭代りの皮
バンドの一撃が加えられた。
「ヒ―ア―ッ」
咽喉から絞り出す様な友江の悲鳴。
その背には、みるみる赤い線が浮き上る。 「いいか、許可も無く勝手な真似は許さん。
泣くのも時によりけりだ。いいか」
「あ、そうだ。お前に言うのを忘れてたけど明日から、この間のクラスメ―トの連中が、
毎日二、三人宛、交代で、ここへ遊びに来ることになったわ。・・・・・勿論、おけつに
セックスサ―ビスをさせるのが目的よ」
「そうか、すると、こいつは毎日、女房の目の前で、昔の同級生の女達になぶり者にされ
るんだな」
「その通りよ。私達のスナックの改装が終る頃には、こいつは人間より、犬か、豚に近い
動物になってる筈よ。そうしたら、スナックのお店で、ホステスの女の子達のストレスの
はけ口に、こいつをいじめさせるの。・・・・・結局、こいつは何時までたっても、高校
の時と同じ、いじめられ役なんだわ。・・・・・それが、おけつ、お前の運命なのね。・
・・・・ホレ、おけつ、トイレの御用よ!」 仰向けに寝て口を大きく開けた誠一の目の
隅に、隣の友江の頭が、良平の跨間に引き寄せられていくのが写った。
それも、顔に覆いかぶさる政子の尻で、直ぐに見えなくなる。
口中に注がれる汚水を、ごくりごくりと飲み下しながら、誠一の耳には、先程の政子の
〔いじめられ役、それが、お前の運命〕 の言葉が、繰返しこだましていた。
〔完〕
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1986年9月スナイパー9,10月号
(スレイブ通信25号に部分掲載)
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2010/07/26