#04 屈辱の奴隷奉仕(奴隷・シロはパーティーの奉仕役)
阿部譲二作
SWパーティで奴隷として多数の女性やカップルに舌奉仕したいと願う男が、交際雑誌を通じてホームパーティの主催者夫婦と知り合い、テスト代わりに二人のセックスに舌で奉仕させられる。合格した彼は、パーティの席上、首輪を嵌められ犬として全員の股間に舌奉仕。風呂に入る前の女性の股間を舐め清めたり、結合部からの汁を吸わされたりする。 |
最近は少し下火になってきたが、ひところ
は、私自身、所謂、交際雑誌を通じて色々な
出合いを経験し、セックスの面でも、様々な
アブノーマルな体験をしてみては、人生の深
みに触れたものである。
ある交際雑誌に私が何度目かのメッセージ
を出したのは、私が、かって地方に単身赴任
をしていた或る夏のことであった。
男性よりの呼び掛けには応答が少ないこと
は、これまでの経験で判っていたので、余り
期待はしていなかったが、もしや≠フ気持
があったことは事実である。
もともとM性の私は、三P志望で、しかも
自分の本番無しで、夫婦のセックスに舌奉仕
することを希望。
またホームパーティーで、奴隷として多数
の女性やカップルに舌奉仕することも経験し
たい旨、メッセージ中に述べであった。
雑誌が出て半月程たったであろうか。
一通の回送文が届いたのである。
ホームパーティーを度々主催しているらし
い夫婦からのもので、一度、奉仕役として、
参加して貰いたい。……ただし、その前に、
その夫婦と三Pプレイを行なって合格したら
……との条件付であった。
簡潔な内容で詳細は判らなかったが、四十
代の中年夫婦と言うことで、かなりの経験者
らしいことが文面からも伺えたし、枯れた達
筆からも、教養のある信頼出来そうな相手と
看て取れた。
何よりも、自分の呼び掛けに応じてもらえ
たとの嬉しさに駈られて、早速、指定の番号
へ電話した。
先方は男性が出たが、思ったより落着いた
話し振りで、もし私のメッセージの内容が本
当なら、一度会いたいとの申出である。
こうして、早速、次の週末に顔合わせする
こととなったのである。
その日は、夏の名残りと秋の気配が同居し
ている様な、九月の日曜日であった。
少し早目に着いたため、待合せにきめたあ
たりを行ったり来たりしていると、品の良い
中年の男性に声を掛けられた。
山田と名乗ったその人に導かれて、近くの
ティールームへ行き、そこで待っていた奥さ
んに紹介された。
四十歳丁度とのことだが、色白で、かなり
の美人。
しかも、私好みのふくよか型である。
「実は、私達はSMには多少興味はあるので
すが、未だ経験は無いし、……それに、私達
のパーティーに集まる人達は、ノーマルな人
が多いんですよ。……しかし、割と長い交際
の人が殆どなので、何か変った趣向をと思っ
ていたところに、貴方のメッセージが目に入
ったんです」
コーヒーをすすりながら、おだやかに口を
きった山田さんの御主人に続いて、勝気そう
な奥さんが身を乗り出した。
「私って、Mの男性には一度会ってみたいと
思っていたのよ。……だって、女性の命令通
りに何でも聞く奴隷なんて、面白いじゃあり
ません?……でも、SM雑誌にある様な、鞭
で叩いたり、潅腸や、ろうそく責めにしたり
するのは性に合わないんです。」
「………………」
「貴方のメッセージには、奴隷として舌奉仕
に徹する……とあったけど、本番のセックス
無しで、どうやって満足しますの?」
ハキハキした口調から、社交上手な積極的
な性格が窺える。
私も、このさい自分のM性について、洗い
ざらいしゃべって、理解してもらいたい気持
に駈られた。
「実は、私も、鞭や責めで一方的に肉体的な
苦痛を与えられるのは好みません。……その
代りに、精神的に女性から屈辱を与えられ、
辱められることで一種の転落感を味わって、
それを性感に転化させて満足を味わいます。
……言ってみれば、Mにも肉体的な苦痛派と
精神的な屈辱派とがあって、私は後者の方な
のです」
私の口調には、自然と熱が篭る。
「女性から屈辱を受けるって、具体的には、
どんなことされるの?……何かの方法でいじ
められるわけ?」
「精神的にいじめられるわけです。……例え
ば、私自身、今までに、女性の前で四つん這
いになって足の裏を舐めさせられたり、女性
に痰や唾を口の中に吐き込まれたり、……或
いは顔の上に跨がられて、汚れたアヌスを舐
めさせられたりしたことがあります。」
「アラアラ、汚ないこと!」
「……結局、屈服を強いられる異常な行為を
通じて、女性から見下げられ、軽蔑され、馬
鹿にされる。……そして、命令され、もてあ
そばれることによって、転落感を味わって興
奮します。……それも、プレイの時だけでな
くて、こうしてお話ししている時でも、宜し
ければ、奥様に見下げられてお前≠ニ呼ば
れ、奴隷の身分が身に泌みる様な辱めを与え
て頂きたいんです」
少々理屈っぽい説明に、いささか当惑気味
のお二人も、私が熱心に言うことを、或程度
信じて頂けた様だった。
「ちょっと席を外して頂けませんか?……何
でしたら、お手洗いに立って頂けたら、その
間に、二人で相談しますから」
御主人の言葉に、五分程席を立って戻って
来ると、奥様が、
「あの、今話されたこと、みんな本当のこと
ですの?」
「勿論です。決して誇張しているわけでもあ
りません」
奥様は、あたりを見回すと、黙って半分程
残った水のグラスをとり、グッと飲み干し口
の中でモグモグされ、再びグラスの中へ吐き
出した。
そして、小さく咽喉を鳴らすと、俯いてそ
の上に痰を、そして糸を引いた唾をペッと吐
き込んだ。
いたずらっぽい目付で私を見付めながら、
そのコップを私の前に置く。
「これを、飲みなさい」
そう言って、じっと私の反応を窺う。
私は、思わず顔が火照るのを覚えたが、す
ぐにコップを口もとに運んだ。
上には、黄色がかった奥様の痰が白い唾液
に包まれて浮かんでいる。
ぐっと飲み込むと、生暖い唾まじりの水が
咽喉を通り、最後に痰のかたまりが舌の上に
残った。
目をつぶって味わいながら、これを飲み込
むさまを見て、奥様は何故かクスクス笑い出
した。
「アラッー、本当なのね。フフフ、どんな味
がしたの?」
「アノ、少し塩っぽくて、……ぬるっとして
いました」
「そんなもの口にして、何ともないの?……
一体どんな気持なの?」
「これで、奥様に奴隷として扱って頂けると
思うと興奮します」
お二人は顔を見合わせてうなずくと、御主
人の方が、
「今日は実は、お会いしてお話しだけの積り
だったんだけど、……よければ、これから、
プレイしませんか?……家内も私も初めての
経験で、興味があるんだけどね」
先程からの改まった態度が少しくだけて、
しかも、心なしか目下の者に対する口調に変
ってきていた。
「是非、お願いします」
私の方に異論がある筈は無かった。
二人に従って歩いて、十分位の距離の、大
きなマンションの一室に案内され、ここが、
何時もパーティーに使うプレイルームだと教
えられる。
「四〜五組か、多い時は十組位集まることが
あるんだけど、それ以外の時は普段使ってな
いんだ」
調度も凝ったもので、空調も完備している
デラックスマンションである。
床の絨緞といい、家具といい、また落着い
たトーンで統一されたソファーにもカーテン
にも、リッチなムードが溢れていた。
「今日は、本当は予定してなかったので、余
り時間が無いのよ。……まず、お風呂に入る
でしょう?」
「アノー、もし宜しければ、お風呂に入る前
に奥様の身体を舌で清めさせて下さい」
「アラ、でも、このところ風邪気味でお風呂
に入ってないから汚れているわよ。……それ
でも構わないの?」
「汚れている所を舐めさせられることで、奴
隷扱いされている気分に浸って興奮します。
……宜しければ、是非お願いします」
「変ってるわね。……じゃあ、主人に先に入
れて、私は、あとからにするわ」
私は、広いリビングルームの片隅に、服を
素早く脱ぎ捨て、四つん這いになる。
そして、ソファーに座って煙草に火を付け
た奥様の足元に這い寄った。
「ヘーッ、あなた、本当に心から私の奴隷に
なりたいのね。……そうやって私の足を舐め
るの?」
「………………」
「ちょっと待って。……ソックスを脱ぐわ。
さあ、これでいいわ」
スカートの下からこぼれる白い足が無造作
に組まれ、私の目の前に迫る。
足裏は幾分黒ずんで、汚れているのがハッ
キリと判った。
首を伸ばして親指の付根のふくらみに舌を
這わせると、一瞬、ピクッと足がふるえたも
のゝ、舌の腹を足裏に当てがう姿勢では足指
が軽く私の鼻を押す。
首を使って顔面を足裏に押し付けたまゝ、
こじ上げる様にして舐め始めた。
幾分、苦味を帯びた塩っぽい味がする。
かかとはザラザラしていて固いが、土踏ま
ずは柔かく、しかも敏感と見えて、舌の動き
に応じる様に微妙に表面がくねる。
五本の足指の付根を裏からマッサージする
と、奥様の口からアアーッと声が洩れた。
足指を一本一本口に含んでしゃぶり清め、
指を反らす様に下唇で軽く押し、足指の間に
舌の先を這わせた。
「上手よ。……いい気持だわ。……こっちの
足もね」
足が組み替えられ、もう一方も同じ様に繰
り返す。
チラッと奥様の顔を下から盗み見ると、目
を閉じて如何にも気持良さそうである。
足指を終えると足の甲に移り、かかとの横
を経てふくらはぎに舌を伸ばす。
再びもう一方の足に移り、両足を均等に舐
める様にして、膝の部分まで進んで来た。
奥様が足を解き、私は、すかさず太腿に舌
を這わせる。
顔にまつわるスカートがたくし上げられる
と、上方に股間に食い込んだ黒いパンティー
が見えた。
そのきわまで太股を舐め上げる。
「大分気分が出てきたわ。……あとはベッド
へ行って続けましょう」
「アノ、……もし出来ましたら、顔の上に跨
がった形で、奥様のアヌスを清めさせて頂け
ません?」
「やって上げてもいゝけれど、汚れていて臭
いわよ」
「お願いします!」
私は、奥様の足元の絨緞の上に、仰向けに
横たわった。
奥様は、私の顔を跨いで、しばらく見下ろ
していたが、
「本当にいゝのね」
と念を押すと、パンティーを脱ぎ、ゆっく
りと腰を下ろした。
奥様の股間の翳りが急速に落下して来て、
目の前一杯に広がる。
そして、プンと独特の臭気が鼻を突いた。
軽く尻が顔面にタッチしたところで落下が
止まり、奥様の顔が覗き込んだ。
「くすぐったくしちゃいやよ」
目の前のクローズアップは余りに近過ぎて
却って焦点が定まらない。
舌でぬめぬめしたアヌスを探し当て、前の
割れ目にかけて一気に舐め上げた。
アアッ≠ニ奥様の声がして、尻がプルプ
ルと揺れる。
少し渋みを伴う味で、前の方は軽い酸味が
加わっている。
二回三回と舐め上げ、アヌスに戻り、唇と
舌で清める。
便の滓らしい粒が口の中に入ったが、構わ
ずグッと飲み込む。
あとは、唇を付けて吸った。
「痛いわよ。……そんなに吸うと、ウンコが
出ちゃうわよ」
今度は、前の方へ移り、舌の先を割目に差
し入れて、舐め奉仕を継続する。
「やあ、やってるね。……どれどれ」
風呂から出て来た御主人が、横から覗き込
んだ。
「あとはベッドで続きをやろうや」
「そうね。……お前もおいで」
二人はベッドの上で抱き会う。
「足の裏を舐めて!」
奥様の命令で、絡み合う二人の足元に近付
き、奥様の足指に唇を寄せる。
舐めている間も、御主人の愛撫に応えて足
がくねる。
懸命にそれを追って首を振った。
長いヘビーキッスのあと、仰向けに寝た奥
様の身体に御主人が覆い被さる。
「今度はお尻。……邪魔にならない様に、横
から首を入れるのよ」
立膝した奥様の太股の下に、横から顔を差
し入れる。
御主人のものを横目に見ながら、奥様のア
ヌスを吸った。
先程の経験から、あまり強く吸わぬ様心掛
け、舌の先をこじ入れる様にして、周囲の括
約筋を唇で柔かく包む。
やがて奥様の尻が微妙にくねり、
あなた、入れて!
しばらくして、
アラ、未だ柔かいじゃないの
と、御主人のジュニアに奥様の手が添えら
れる。
「だめね。……ちょっと、私のお尻はいいか
ら、主人のものを立たせなさい」
今度は私に命令が下った。
目の前のフニャリとした肉のかたまりに舌
を伸ばし、その先端を口に含む。
裏側の敏感な所を舌先で刺激すると、次第
に膨張して固さを増した。
挿入が始まると、結合部を下から舌で懸命
に擦る。
ピチャピチャと音を立てて差入れが行なわ
れ、やがて動きが激しくなって静止する。
スッと御主人の身体が離れ、目の前がパッ
と明るくなると、途端にプーンと生臭い臭い
がただよい、目の前の割れ目にみるみる白い
粘液が湧き出して来た。
「何してんの。……後始末するんでしょう。
サ、早く!」
奥様の声に、ハッと我にかえると、私は、
尻割れに溢れてツーッとたれて来た液を舐め
上げ、股間に顔を当てると思い切ってそれを
吸い込んだ。
ズズーッと音がして、思ったよりも多量の
ジュースが口中に入り、ゴクリと飲み下す。
晒粉を水糊でまぶした様な味だが、先程の
奥様のアヌスに付着していた汚物のピリッと
する感じは無く、別に吐き気も催さない。
「あと、続けて頂戴……」
奥様の太股が、催促する様に両頬を挟み込
み、両手が私の髪の毛をつかんで顔面を軽く
局部に押し付ける様にする。
舌と唇を使ってラビアの付根やクリトリス
を刺激し、時々アヌスからクリトリスまでの
間を一気に力を込めて舐め上げる。
舌先でクリトリスをピンとはじく様にする
と、奥様の身体がピクリと痙攣した。
何回か繰返して行くと、ヌメヌメした香り
の強いジュースがジワジワと出てきて、やが
て身体がグッと上に反らされ、アーッ≠ニ
いう声が洩れた。
暫く舌を休め、唇で、そのあたりのしめり
を丁寧に吸い取る。
柔らかく舌での愛撫を続けていると、また
次の高まりが訪れ、それに応じて舌の動きを
強めると、再び身体がしなる。
およそ一時間位の間に、五〜六回それが繰
り返された。
「もういゝわ。ご苦労さま。……」
奥様はやさしく言って身を起こし、立ち上
がろうとしたが、よろけてその場にへたり込
んでしまう。
「どうした。腰が抜けたのかい。……よっぽ
ど良かったんだな」
ソファーから、煙草を片手に御主人が声を
掛けた。
「大丈夫。……あんまり素晴しかったから、
目まいがしただけよ」
奥様は、御主人の横に座って、その肩にし
なだれかかる。
その足元に這いつくばって、奥様の足の甲
に口付けすると、もう一方の足の裏が、私の
後頭部を優しく撫でた。
「これなら合格ね。……ねえあなた、来月の
パーティーに、この人を呼んでやりましょう
よ」
「そうだな。……でも、来月は新人が多くな
るから、その前の今月末の例会にしよう。…
…みんなに連絡して、興味のある人に集まっ
てもらおう」
待ち兼ねたその日が来る。
言われた通りに、パーティーが始まる丁度
一時間前に、先日のマンションのチャイムを
鳴らした。
「いらっしゃい。……時間ピッタリね」
優しい奥様の声にホッとする。
先日の広いリビングルームには、ソファー
が壁際まで後退して、中央に大きな空間がこ
しらえてあった。
この前は気付かなかったが、絨緞はシック
なグレイで、日本では珍らしい毛足の長い、
所謂シャギータイプであり、フカフカ感は抜
群である。
「そこへ座って。……みんなが来るまでに
手筈を決めておきましょう」
奥様は、ソフアーに身を沈めると、その前
の空間を指差した。
思わず、先日の様に奥様の前に土下座して
頭を垂れる。
「フフフ、未だいゝのよ。……それより、服
を脱いで、これを付けて」
ポンと犬の首輪が、私の膝の上に投げかけ
られた。
オズオズと立ち上がって裸になると、思い
切って首輪を嵌める。
カチリと鎖が付けられ、奥様がグイと引く
と、よろけて四つん這いになる。
「アラ、御免なさい。……ちょっと試してみ
たの。……こうされるのが、あなたの望みな
んでしょう?」
そこへ、バスタオルを身体に巻いた御主人
が入って来た。
「オヤオヤ、早々とリハーサルかい。……未
だ三十分もあるよ」
「いいの。……じゃあ今日は、あなたは人間
じゃなくて犬になるのよ」
奥様は、如何にも楽しげである。
やがてドアのチャイムが鳴り、最初のカッ
プルが、そして、続けて二組が、かたまって
リビングルームに入って来た。
中央に首輪を嵌められて四つん這いになっ
ている私を見ると、ホウ≠ニかマアー
とか嘆声を上げ、近寄って顔を覗き込む。
「これがマゾの男ですか。こんな恰好させら
れて……。これが良いんですかねえ」
「何だか可哀そうみたいだわ。……世の中に
は色んな人が居るんですね」
まるで、見世物の動物に人が集まるような
もので、ひとしきり視線が集中したあとは、
皆、思い思いにソファーに落着いた。
みんな顔馴染みらしく、初対面のぎごちな
さも無く、奥様がお茶菓子を配ると、一段と
話がはずむ。
話題は勢い、SM談義になった。
「最近のSM雑誌を見ると、男のMも結構多
い様ですな。……M専門のクラブの広告が、
やたらに出ていますよ」
「でも、ここに居るMの人は、縛られたり、
鞭で叩かれたりするのじゃなくて、ひたすら
奴隷として女性に奉仕したいんですって」
と奥様が続ける。
「どんな汚れたところでも、舌で舐めるんで
すよ。……実は、先日、私達夫婦で試し済み
ですの」
「じゃあ、この犬の首輪を嵌めた、みじめな
姿が一番似合うってわけかしら?……でも、
男のマゾって、女にいじめられて喜ぶんでし
ょう?」
「この人の場合は、女に命令されて恥ずかし
いことをさせられたり、女に馬鹿にされて、
奴隷扱いされることが嬉しいんだそうよ」
話しているうちに、更に二組が加わり、ホ
スト役を加えて六組になった。
「じゃあ、この人、じゃない、この犬に、私
達レディに挨拶して貰おうかしら。……名前
は、色が白いからシロ≠ェいゝわ。………
これ、シロ! こっちへ来て私の足に御挨拶
するのよ」
「エーッと、ちょっと待って。……その前に
そこで三辺回ってワンと言ってごらん。……
そうそう。……もう一回。……そう、とって
もお上手よ。本物の犬そっくりね。……でも
鳴き声に元気がないわよ。……もう一回やり
直してちょうだい」
中央で、四つん這いのまゝ、ぶざまに演技
する私の姿にクスクス笑いが洩れる。
一人の奥さんが、たまりかねてプッと噴き
出すと、それはドッと一同の爆笑に変った。
「アアおかしい。……じゃあ今度はこれね」
奥様の素足が、恥ずかしさで真っ赤になっ
た私の前に伸びて来る。
めくるめく思いで近寄り、その足裏に唇を
当てた。
ていねいに舐め上げる私の舌を受け止める
様に、奥様の足が私の顔面にしっかりと押し
付けられる。
「今度はこっち!」
足が組替えられる。
周囲からは、フーン≠ニかアラー≠ニ
いった声が耳に入った。
「いゝわよ。……じゃあ、皆さんに次々に御
挨拶して。……ソラ、こちらの奥様がソック
スを脱いで下さっているわよ」
今度は慣れぬためか、足が伸びてこないの
で、足元に頭を入れ、顔を仰向けにして、足
裏に舌を這わせた。
相当汚れが付着していて、なんとも塩辛い
味である。
「アラ、不思議ね。……足の裏って感じちゃ
うわ」
三人目の奥さんは、くすぐったがって、す
ぐ足を引っ込めるので、止むを得ず足裏はあ
きらめ、足指を口に含んで清めた。
ひと通り七人の女性の足を舐め終えると、
すっかり雰囲気がくだけると同時に、何やら
淫蕩な風情が漂い始める。
「シロ、これ、お上がり」
奥様が口の中から飴を取り出し、足指の間
に挟んで声を掛ける。
「おあずけ! それ、チンチンして!」
こっけいな私の姿に、またひとしきり爆笑
が起る。
「ホレ、あげるわよ。……あとちゃんと舐め
といてね」
飴を唇で足指の間から吸い取ると、あとを
言われた通り舌で舐め清める。
「そろそろ、皆さん。次々にお風呂に入って
ください。……そうそう、この人、じゃない
この犬は、ちょっと変った趣味があるの。…
…つまり、女性の汚れたところを舐めたがり
ますの。……もしよろしかったら、望みを叶
えてやりません?」
顔を見合わせる一同に向かって、
「これも私が見本を見せますわ。……シロ、
こっちへおいで」
「いゝわ。ここで仰向けに寝てごらん」
奥様は、私の顔の上に立つと、パンティー
を下ろして、ためらいなく尻を下ろした。
顔がすっぽりスカートに包まれ、薄暗い中
に饐えた臭いが鼻をついた。
目の前のアヌスに舌を伸ばして舐めると、
尻がさらに下りて唇をふさぐ。
「ホラ、見てごらんなさい。……舐めてるで
しょう」
スカートが持ち上げられ、光が目に入る。
何人かの顔がのぞき込んでいる様子もおぼ
ろげに感じられた。
「じゃあ、交替しましょうか」
スーッと尻が上がり、今度は別の奥さんが
顔を跨いで立ちはだかる。
そのピンクのパンティーが下から見上げる
目に鮮かだった。
「やってごらんなさい。……案外、感じちゃ
うわよ」
奥様がそばからけしかける。
ピンクのパンティーが近付き、顔に触れ掛
けたところで止まると、スッとピンクが取り
去られ、白い尻が露出した。
黒い翳りに覆われたクレバスが、目の前に
グロテスクに広がる。
「舐めないわよ。……私のだとイヤなのかし
らね」
「そんなことないわよ。……ペタリと押しつ
けてごらんなさい」
途端に、顔面にグッと圧力が掛かる。
ハッと、私は夢心地からさめ、懸命に舌を
動かした。
「ワー舐めてるわ。……私、お尻の穴舐めら
れたの初めて! 何だか変な気持。……アー
たまらないわ!」
顔面が、女の豊かな尻でにじられ、呼吸が
とぎれとぎれになる。
「このへんで止めておくわ。……これ以上や
ると気分が出すぎちゃう。……また、あとで
お願いね」
夫婦単位で次々と風呂に入り、出て来ると
今度は、オールヌードでリビングルームへと
戻って来る。
最後の奥さんの尻から解放されると、私は
再び四つん這いに戻った。
ビールが抜かれ、ウィスキーの水割りを自
分で造っている人もいる。
その内、思い思いに席を変えてカップルが
出来、ソファーの上で抱き合う人もいた。
リビングルームにつながる三つの六畳間へ
の間仕切りが外され、それぞれの部屋には、
敷ぶとんが敷かれている。
やがて、こゝもカップルでふさがり、六組
の男女があちこちで絡み合う。
私は、ひとり四つん這いのまゝ残され、お
あずけを命ぜられた犬の心境だった。
ため息がうめき声に変り、嘆声が聞こえて
来ると、それが又刺激になって、次々と愛撫
が本番に変って行った。
待つ身には随分長い時間がたった様な気が
したが、実際は三十分位だったろうか。
「シロちゃん。おいで!」
と、ソフアーの上で抱き合っているカップ
ルがら声が掛かった。
四つん這いのまゝ近付くと、上になった男
性が身を起して結合を解く。
「あと始末、お願いね」
女性自身に顔を寄せると、ネットリと光る
その部分に、みるみる白濁した液が湧き出し
て来た。
さすがに一瞬ためらったが、
「何してんの?……早く!」
の声に、思い切って舌を伸ばす。
尻割れにツーと垂れ落ちて行く液を舌で受
け、唇をとがらせてチューッと吸い込む。
おなじみの味だが、塩味が普通より少ない
代りに、生臭さがきわ立つ。
割れ目に舌を差し入れて、すっかり吸い取
ったあとを、じっくりと舌マッサージにとり
かかる。
ウーン≠ニ女は身体を反らせ、足を回して
私の後頭部にふくらはぎを当て、ぐいと引き
寄せる。
顔面全体が、ピタリとその部分に押し付け
られ、あわてて口から空気を吸い込んだ。
顔を上下に動かして、鼻と唇を割れ目の柔
肉に擦り付けると、上の方でアーッ≠ニ声
が出る。
クリの部分を根気良く下から舐め上げると
再び分秘液が溢れて来た。
舌を押し付け、顔をブルブルと左右に小き
ざみに振ると、両足がぐっと頬を締め付け、
身体を反らす。
やがて、ピクリ、ピクリと下半身が痙攣す
ると、びっくりする様な大きな声を出して、
果てた。
足の間から頭を抜き、ぐったりした女体か
ら離れる。
ジーッとこちらを見ていたとみえて、近く
のもうひと組のカップルから声が掛かった。
「シロ、今度はこっちよ」
こゝでは結合したまゝの状態で、アヌス
を舐めて≠ニ指図される。
男のものが出入りする度に尻が揺れて、私
の顔にピタピタと柔かい肉塊が当たった。
結合部に舌を伸ばして、男根が出入りする
周辺を肉棒と一緒に舌で刺激する。
動きが、ひとしきり激しくなって静止する
と、溢れたジュースが尻割れを伝って口に入
った。
続いて、男のものが引き抜かれたあとを、
先程と同じ様に吸い清め、舌奉仕する。
この女は肉襞が大きく分秘液も多い。
感度も鋭いとみえて、間もなく頂点に達し
た。
休む暇もなく、シロ≠ニ今度は隣りの六
畳間から声が掛かった。
最初、尻を舐めた時に、感じを出していた
小ぶとりの奥さんである。
仰向けに寝る様に言われ、顔の上に騎乗さ
れた形で、ミックスジュースを吸わされたあ
と、局部を唇に押し付けられ、そのまゝ尻が
前後に揺すられた。
丁度、顔をおろし金の代りに使われている
様なもので、唇がめくれ舌が揉みくちゃにな
った。
合間に口から空気を吸い込んで窒息を防い
でいるうちに、ぐったりとなる。
あわててレスリングのブリッジの様に背を
反らして顔を抜いた。
結局、四人に奉仕したところで、中休みと
なった。
全員ソファーに戻って、ビールで歓談が始
まる。
私は奥様の足もとにうずくまった。
「シロにも、ビールを上げようね」
奥様は、グッと口に含んだ分を、口中でゴ
ボゴボさせて空のコップに吐き出す。
その上に口をすぼめて唾を垂らした。
「パイッ、私の唾入りビールを召し上がれ」
床に正座して皆の視線を意識しながらグッ
と飲み干す。
さすがに少し生暖かく、ねっとりと粘りを
帯びていた。
「アラーッ、驚ろいたわ」
「本当。……良く仕込んだものね」
口々に嘆声が洩れる。
「アラ、別に教えたわけじゃないのよ。……
皆さんのでもきっと飲むわ。……やってみた
ら?」
顔を見合わせている内に、ひとりが、
「じゃあ、みんなで試してみましょうよ。…
…コップ貸して」
奥様にならって、口の中でゴボゴボとうが
いをしたビールを、ブチュとコップの中へ。
「ハイ。 お次!」
隣りの女性が真似をして次々に量を増しな
がら回され、最後には白い泡ならぬ唾がたっ
ぷり浮いたコップが目の前に据えられる。
これも目を潰ってゴクゴクと飲み干すと、
パチパチと拍手が来た。
「未だ、シロを使ってないかたは?」
パラパラと手が上がる。
「そろそろ第二回戦にしましょう。……シロ
ちゃん、頼むわよ」
新しいカップルの組合わせが出来て、一斉
に散らばる。
「こっちよ!」
やさしく鎖が引かれ、今度は六畳間に引い
て行かれた。
「足はいゝから、太ももから始めてね」
抱き合って口を吸い合っている二人のうし
ろから、女性の股間に首を入れる。
やがて、そこがネットリとした分秘液にま
みれると、私の首を押しのける様にして男の
ものが当てがわれた。
しかし、目の前でツルツル滑って仲々挿入
がうまく行かない。
女の太ももに挟まれた首を伸ばして、少し
勢いの足りないそのものに舌を当てる。
亀頭の裏側の敏感なところを根気良く刺激
すると、シャキッとして来た。
と思うと、直ぐ挿入が始まった。
男が横向きから、女の上に被さる様に体位
を変えると、女の尻が私の顔を覆い、辛うじ
てその尻割れに添って呼吸する。
激しいピストン運動が私の頚にも伝わり、
私は夢中で女性のアヌスを吸い続けた。
最後の女性からは結局お呼びが無く、その
代りホストの御主人が私の首を跨いで座り、
一番目に奉仕した奥さんが、向かい合って私
の顔に跨がる。
二人が向い合って座った姿勢で挿入が行な
われたが、これが私にとて一番苦しかった。
ヌルヌルした女性の尻割れ部が重く顔面を
こすり、呼吸は断続的にしか出来ない。
二人が昇り詰めてグッタリすると、必死の
思いで女性の尻から脱出した。
漸く、パーティーが終って、
御苦労さん。また使って上げるわよ
と送り出された。
夜風に唇がヒリヒリし、舌の付根が腫れあ
がっているのにはじめて気付く。
私は、このめくるめく体験を噛みしめなが
ら、家路に急いだのだった。
(完)
---------------------------------------------------
1984年8月スナイパー8月号(スレイブ通信20号に再掲載)
---------------------------------------------------
2010/08/02