#46 転落の麻薬(後編) (Falling by Drug - Part Two)    
                          阿部譲二

麻薬の原料となるケシを壊滅させるビールスを発見した男が南米コロンビアの日系ケシ栽培業者に誘拐され、口封じのために毎日女達に凌辱される。農園主の姪に犬として調教され舌奉仕奴隷に落とされる。スペイン人の女中たちのセックスにも舌奉仕させられ、農園のパーティの席上、女の便器にされる。日本に残した妻までが誘拐され農園主に犯される。

 K大学植物研究所の若手研究員の一人である桜田謙一郎は、麻薬
の原料となるケシ科植物特有の伝染病を研究していたが、或る日、
その病原菌のビールスを分離することに成功する。
 このビールスを培養して散布すれば、麻薬の根絶も可能とあって
彼の研究は世界的な注目を集めた。
 ところが、新婚三ケ月の美人妻、啓子を残してアメリカの国際学
会に出掛けた彼は、突然その消息を断ってしまう。
 実は、南米コロンビアで麻薬の農園を経営する中山建造が、桜田
謙一郎の研究発表を阻むために、彼を誘拐したのだった。
 南米の麻薬農園に連れて来られた謙一郎は、中山建造の姪の明美
の手で洗脳されることとなり、毎日彼女の辱めを受ける身となる。
 手錠と足枷を嵌められた謙一郎は、彼女に鞭打たれ、そのセック
スへの舌奉仕を強制された挙句、現地人の女中達に下げ渡されて、
次々と彼女等の股間で顔面を凌辱される。
 その内、農園で働く女子作業者へ給水する為、水桶を積んだ車を
曳く仕事が追加された。
 手錠足枷の不自由な身で、炎天下に車を曳く彼の全裸の身体から
は、汗が一面に噴き出し、耐え難い咽喉の乾きが襲う。
 日傘を差して付添う明美は、彼に水を飲むことを許さず、欲しけ
れば作業している女達に懇願して小水を飲ませて貰えと嘲笑する。
 乾きに耐え兼ねた謙一郎は、遂に、水を飲みに集まって来た女達
の前に土下座して、自らを卑しめる願いを口にした。
 こうして、女子トイレに成り下った謙一郎は、中山建造の狙い通
り、女達にもて遊ばれる腑抜け人間になって行ったのである。
 赤道に近い南米コロンビアには明確な四季が無い。
 年中が夏と言っても良いが、湿度が低く、季節風がある為、住ん
でみれば結構しのぎ易い気候である。
 スペイン系の住民以外に各国からの移民が入っていて、色々な人
種が集まっていた。
 日系人も可成りの数に上り、所謂、日系社会を形成している。
 但し、ブラジルと異り、労働移民が少なかった為、経済的には豊
かな人達が多く、中流から上流階級の市民層に分布していた。
 従って、中山建造の様な農園主も珍しくなく、月例となっている
日系人のパーティーには、着飾った富裕な人達が多数集まる。
 会場はホテルのこともあるが、農園主がその広壮な邸宅を開放し
て、バーベキューパーティー形式で催されることも多かった。
 中山建造もこの日系社会では重きを成していて、必ず年に一回は
例会を主催する。
 その会合の予定日が近付くと、その準備に、家族を含め家中の者
が忙殺された。しかし何と言っても召使達への負荷が大きい。
 今や明美や女中達のセックス奴隷として、そして女性用トイレと
して毎日家人に蔑まれる身の謙一郎は、当然、その準備にも目一杯
コキ使われた。
 そして、その当日。
 謙一郎は依然として全裸のまゝだが、客前に出た時に不快感を与
えぬ様にと、菊に似たサンフラワーの花を局部に付けさせられた。
 首輪と足枷はそのまゝだが、後手錠の代りに、身体の前で両手首
に短かい鎖で繋がれた手枷を嵌められている。
 立って歩くことは許されず、手枷足枷を繋ぐ短かい鎖の巾でヨチ
ヨチと四つ這いで歩く姿は犬そっくりだった。
 パーティーの最中、明美に曳かれて登場した彼は、彼女の口から
この家の奴隷として紹介される。
 着飾った客達の好奇の視線が、一斉に集中した。
 もともと南米の僻地には、借金の代償として身を売る農奴の風習
が未だ残っている。
 勿論法律的には違法だが、取締りの対象はもっぱら売春を目的と
する女性の奴隷に向けられていて、この国の経済を支える農園の労
働力としての男性の農奴は、麻薬同様、半ば公認だった。
 それにしても、日本人の奴隷は珍らしい。
 明美は、客達の興味が集まったのを看て取ると、かねての手筈通
り謙一郎に犬芸を強いた。
「ホラ、お客様達にお前の芸を見て頂くんだよ。……さあ、そこで
チンチンして御覧!」
 文字通り生恥を曝すとはこのことである。
 若い女性を混えた客達の前で辱められる情けなさに、謙一郎は、
流石に全身の血が逆流する思いだった。
 ピシッと音を立てゝ明美の手の鞭が傍の床を叩く。
 その瞬間、ビクッと身を震わせて彼の身体が反射的に動いた。
 踵を立てゝしゃがむと、両膝を開いてサンフラワーの付いた股間
を露わに、上体を立てる。
 両腕の脇を締めて肘を曲げ、両手首をダラリとぶらつかせた。
「クックックッ……ソラ、そこで鳴いて御覧!」
 明美の笑いを含んだ命令に、謙一郎は顔を真っ赤に火照らせる。
「ワ、ワン……ワンワンー」
 咽喉から絞り出す様に、哀れな鳴声が尾を引いた。
 彼の珍妙な格好に客の中から湧いていた女性のクスクス笑いが、
ここでドーッと全員の爆笑に変る。
 皆の笑い者にされて、謙一郎は思わず唇を固く噛みしめた。
「御褒美を上げる。……ホラ、これをお食べ!」
 明美は、傍らの皿から肉の切を摘まむと、口の中に入れ、数回噛
んだのち、下の床にペッと吐き出した。
 そこに這い寄って、床に落ちた彼女の唾混じりの肉に口を寄せる
彼の動作は、まさに犬そっくりの浅ましさだった。
 客の笑いが、おかしさから軽蔑を露わにした嘲笑に変る。
「フフフ、ホラ、こっちでも上げるわよ!」
 アルコールが程良く廻った女客が、笑いながら明美に倣って食物
を床に吐き出した。
「ホレ、お行き!」
 明美の足が、ポンと謙一郎の尻を蹴る。
 四つ這いの姿勢を皆の視線に曝しながら、そこへ這い寄って女の
床に吐き出した物を口にするみじめさ!
 それは、謙一郎にとって、人間であることを放棄する意思表示で
もあった。
 中山邸の客用トイレは劇場並の豪華さで、男女別になっているだ
けでなく、数名の客が同時に入れる様になっている。
 女性用には、続き部屋として化粧直しのための広いドレッシング
ルームまで設けてあった。
 宴もたけなわになった頃、明美に曳かれた謙一郎は、この化粧室
で椅子代りに明美の尻を四つ這いの背に受けさせられていた。
 当然、客の女性達も入れ代り立ち代り出入りする。
 先程のシーンを見た後では、女性用トイレで明美の椅子にされて
いる彼の姿も、別に違和感無く受けとめられるらしく、軽い嘆声と
クスクス笑いを一同の間に巻き起す程度だった。
 化粧直しを終った明美は、立ち上がると、四つ這いのまゝ彼女を
振り仰ぐ謙一郎に向かって軽く顎をしゃくる。
 その場に仰向けに寝ろと言うのである。
 あたりに居る四、五人の女性を見やって、流石に躊躇する謙一郎
におかまいなく、男の肩を蹴って転がすと、明美は無造作に彼の顔
に跨がった。
 スカートの裾に手を入れてパンティーをずり下すと、彼女の股間
が彼の顔面を捉える。少し腰を揺すって彼の口に局部を当てる所作
も慣れたものだった。
「ちょっと、みて、みてぇ……奴隷男がトイレにされるわよ!」
 周囲の女達の騒ぐ声、そして見物に駈けつける女達の足音。
 屈辱に胸の動悸が高まるのを覚えながら、謙一郎は口中に注がれ
る女の汚水を、ゴクリゴクリと咽喉を鳴らして飲み込んでいた。
 明美は終った後の清めも念入りにやらせて腰を上げる。
 目の眩む思いで身を起す謙一郎の顔を、何人もの女が覗き込む。
「あきれたわぁ。散々犬真似させられた挙句、男のくせに女の小水
まで飲まされてさ、まるで人間じゃないみたい!」
「世の中には、こんな蛆虫みたいな男も居るのね。……ちょっと、
お前、少しは恥を知ったら?」
「明美さんの話では、こいつ、女中や農園で働く女達のまで飲むそ
うよ。……それも、土下座して頼むんですって」
「ヘエー。……ちょいと、お前、そこに土下座して私達にお願いし
て御覧。……誰かに飲ませて貰えるかもよ」
「こいつには、オシッコももったいないわ。……第一、こいつの顔
で私達のおしもが穢れるわよ」
「プーッ、おしもの穢れは良かったわね」
 女達は、思い思いの言葉で謙一郎を卑しめ、嘲笑を浴びせた。
 こうして恥多きパーティーが漸く終って元の生活に戻った彼を、
またまた、新たな辱めが待っていたのである。
「お前、今日から面白い経験をさせてやるよ。……ウフフ、そんな
びっくりしなくてもいゝよ。……この国ではね、紙が輸入品で高い
から、貧乏人は用を足した後、棕櫚の葉で局部を清めるんだけど、
このところ燃料不足でね、棕櫚の葉は全部かまど行きさ。……だか
ら、みんなトイレの後を二回に一回は拭かなくなったんで、うちの
作業員なんか傍へ寄ると臭うのさ。……私達も閉口してるんだ」
「………………」
「そこで、お前の出番さ。……水を飲みに来る女達に必ずお前の顔
を跨がせるから、そこをお前が舌で清めるってわけ。……何人かに
ひとりは、お前に小水を恵む様に言いつけるから、これ迄の様にお
前から土下座して頼まなくてもよくなるよ。……どうだい。いゝ話
だろう?」
 明美は、いたずらっぽい目付で彼の反応を窺う。
「そ、そんな……ふ、ふ潔なこと。……ど、どうか、勘弁して下さ
い。お、お願いです」
 しどろもどろに許しを乞う謙一郎の言葉も冷たく無視され、明美
の提案は早速実行に移された。
 炎天下の農園で、列を作って水を飲む順番を待つ女達は、水桶の
手前で地面に寝かされた謙一郎の顔の上に次々と腰を下ろす。
 顔に触れんばかりの近さで下穿きがずらされ、グロテスクな女陰
が異臭と共に彼の唇を襲うのである。
 中には、ベッタリと白い粕の様な恥垢が貼り付いていることもあ
り思わず吐気を催す程だった。
 その汚れを唇と舌で吸い取るのだが、吐き出すことは許されず、
全て飲み込まされる。
 そして、殆どの女達が、同時にアヌスの清めも要求した。
 中には、両手で尻割れを開き、アヌスの内側まで舌を入れて清め
る様強いる者さえをり、情けないことに、謙一郎の立場としてそれ
を拒絶するわけには行かないのである。
 饐えた様な酸味や、晒粉の様な独特の味、それに苦辛い生理中の
汚れまで口にさせられ、謙一郎の胸は極度の屈辱で押し潰された。
 幸い、明美の約束した様に、何人かにひとりは必ず小水を彼の口
に注いだが、それとて、咽喉の乾きさえ無ければ、おぞましい屈従
の行為に他ならない。
 謙一郎の心はこうしてズタズタに切り裂かれ、人間としての誇り
も、いや、その意識さえ失われ、女の尻の下でひたすら汚辱に塗れ
る生活が続いたのだった。
 こうして半年がアッと言う間に過ぎた。
 そして、彼にとって終世忘れ難いあの瞬間がやって来る。
 それは、珍しく朝方に催した明美に長時間の舌奉仕を強いられた
後、女中部屋に曳かれて行く途中のことだった。
 俯いて四つ這いで歩く彼の横を、一団となって通り過ぎた警備員
の黒い革靴の中に、茶色のハイヒールが混っている。
 悪い予感にフト顔を上げた彼の視野には、丁度、半年前、彼がこ
こへ連れて来られた時の様に、警備員に両側から腕を抱えられて歩
く女の後姿が見えた。
 それから暫くして、例によって女中達の尻の下でオナニーの器具
と化している彼の許へ、中山建造からの呼び出しがあった。
 舌打ちをして彼の顔から尻を上げ掛けた女中は、思い直して股で
彼の口をこずき口中に小水を注ぐ。
 呼びに来た警備員に曳かれて、廊下を四つ這いで進む謙一郎の咽
喉から、続けさまに臭いゲップが洩れた。
 彼が中山建造に初めて会った、あの豪華なリビングルームで、警
備員は謙一郎の手枷を後ろ手錠に掛け直すと、彼をひとりにして出
て行った。
「オイ、こっちへ来い。……面白いものを見せてやる」
 隣りの寝室から、中山建造の声が呼び掛ける。
 手錠足枷のまゝ膝立ちでにじりながら、開いている寝室のドアの
敷居を越えた謙一郎は、その場に展開する光景に、思わずアッと声
を呑んだ。
 部屋の中央に置かれた大きなキングサイズのベッドの上で、建造
が裸の女を抱きかかえている。
 その女の顔を見た途端、彼は自分の予感が的中したのを知った。
 それは、日本に残して来た妻の啓子だったのである。
 よく見ると、啓子の口にはテープが貼られ、話が出来ない様にさ
れている。
 むっちりした白い太股の付根には、建造の指が這い、むき出しの
デルタ地帯には彼の掌が当てられていた。
「オイ、お前のかみさんは、今しがた到着したところさ。……これ
から俺が十分可愛がってやるから、お前はそこで見物してな。……
フッフッフッ」
 建造の笑い声に逆上した謙一郎は、膝立ちのまゝ、不自由な身体
をまろぶ様にベッドに運んだ。
「や、やめろ。……け、啓子には手を出すな! お、お願いだ!」
 むしゃぶり付く様に身体を二人に投げ掛け様とした謙一郎の胸を
建造がドンと蹴ると、彼はもろくもベッドの横の床に転落する。
「やかましぞ!……お前がおとなしくしてないと、この女の命がな
いぞ。……いゝか、女の命を助けたかったら、俺の言う通りするん
だ。いゝな!」
 途端に沈黙した謙一郎の様子に、建造も余裕を取り戻す。
「オイ、考えてみりゃ、お前も、長い間かみさんの身体からは遠ざ
かっていたわけだ。……お前の目の前で、俺ひとりでこの女を可愛
がれば、お前は気が狂うかも知れねえな。……それじゃあ、こうし
よう。お前にも少しお裾分けしてやろうじゃないか」
 建造の言葉の真意を計り兼ねている謙一郎の目の前で、建造は、
啓子の足を掴みその股間を大きく広げさせる。
 彼女のピンク色の秘所がまともに露出し、謙一郎は思わず息を飲
んだ。
「さあ、お前にはこゝを舐めさせてやる。女のおしもを舐めるのが
お前の専門だったな。……フフフ、俺の息子が入り易い様に、たっ
ぷりジュースを湧き出させるんだぞ」
 それは、謙一郎にとって残酷極まりない作業だった。     
 妻を目の前で他の男に犯されるだけでなく、その男のものが挿入
し易い様に協力させられるのである。
 しかし、人の命を何とも思わない麻薬業者に逆らえば、啓子に何
をされるか判らない。
 胸を裂く様な無念さを押し殺して、膝立ちのまゝ啓子の股間に顔
を寄せた。
「ちょっと待て。お前はこの頃、女達にケツの穴を舐めさせられて
いるそうじゃないか。……手始めにそこから始めてみな。どんな顔
をして舐めるか、かみさんにもとっくり見て貰うんだな」
 重ね重ねの屈辱に目も眩む思いで、啓子の菊座に唇を当てる。
 途端に、その粘膜が彼の舌の上でピクンと反応した。
「どんな味だ? これからは毎日そこを舐めさせてやる。ただし、
トイレの後でな。……ワハッハッハッ」
 建造の嘲笑に、謙一郎の目に口惜し涙が浮かぶ。
 続いて女のクレバスを舐める彼の舌は、まるで活きている蛇の様
に巧みに肉襞をかきわける。
 明美や女中達から強制されたとは言え、やはり半年に亘って毎日
数時間も続けさせられた舌奉仕の成果だった。
 啓子の咽喉から呻き声が洩れ、バギナから湧き出すジュースが、
あたりに雌の臭いを撒き散らす。
 建造が、謙一郎の頭の上に覆い被さる様にのし掛かり、彼の目の
前で、その肉棒が啓子のクレバスに突きささった。
 途端に、啓子の身体が大きく痙攣する。
 目の前で妻を犯される無念さが、謙一郎の胸を掻きむしった。
「オイ、ぼんやりしてないで、女のケツの穴を舐めるんだ!」
 ピストン運動を始めた建造が叱咤する。
 ハッとした謙一郎は、横から二人の身体の下に頭を入れ、言われ
た通り啓子の尻割れに舌を這わせた。
 それが、どんなに屈辱的な行為だったかは、目の前で出入るする
肉棒の周囲から溢れる汁が、尻割れを伝って彼の唇を濡らした時、
彼の心に痛い程の強さで実感された。
 謙一郎にとって更に辛かったのは、暫くすると啓子の尻が建造の
腰の動きを迎え入れる様に、彼の唇の上で揺れ出したことだった。
 それは、明らかに啓子が、所謂気分を出した¥態にあること
を示していたからである。
 何時の間にか建造は啓子の口のテープを剥がしたと見え、啓子の
喘ぎ声が謙一郎の耳に入り、それが男と唇を合せる音に変った。
 今や、完全に妻の肉体を建造に奪われたことを覚って、無念の思
いが謙一郎の全身の血を逆流させる。
 しかし、その思いと裏腹に、彼の舌は自動的に二人の結合部から
溢れる汁を舐め続けていたのである。
 やがて、二人の動きが早まり、アアーッと女の叫びと同時に男の
下腹部が痙攣し、射精が行われていることを示す。
 同時に、謙一郎の無念さも頂点に達した。
 しかし彼は、続いて目も眩む様な口惜しさを味わうことになる。
 そう、それは、男の肉棒が引き抜かれた後、バギナから溢れる汁
を吸わされ飲まされたことだった。
「どうだ、よかっただろう?」
 との男の問いに答える啓子の全く意外な言葉が、そして、それか
ら始まった思いも掛けない二人の会話が、謙一郎を文字通り地獄に
転落させたのだった。
「ええ、最高よ。……それに、うちのひとが、こんなに情けない男
だとは知らなかったわ……」
「フフフ、この男はな、こゝの女達に嬲り抜かれて腑抜けに成った
んだ。……これからは俺達のセックスの汁受けに使ってやろう」
「汁受けですって? ウフッ、そう言えば私達のおしもでジュース
を啜ってる音がしてるわね」
「そうさ、それにこいつは女の小水も飲むし、ケツの穴の汚れだっ
て舐めるのさ」
「アラッ、本当? 私のも飲むかしら?」
「飲むとも。俺の姪の明美と一緒に、毎日こいつを便器にしてやれ
ばいいさ」
「ウフフッ……そうね。何だか面白そう……」         
 気の遠くなる様な屈辱の中で、謙一郎はわが身の転落を、今や、
避けられぬ自分の運命として自覚したのだった。
(完)
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1991年1月スピリッツ1,2月号
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2010/06/23